こんにちは、エンジニアのタネマキです!
LPIC Level2の過去問は非公開のため、公式には存在しません。ただし出題範囲に沿った問題集や模擬問題を使えば、十分に対策は可能です。僕自身もLPICレベル2を取得する中で、この「過去問がない」壁に何度もぶつかりました。
この記事では
✅ 201-450・202-450それぞれの出題範囲
✅ 過去問の代わりに使える問題集・模擬試験
✅ 出題範囲別の効率的な勉強法
✅ 学習スケジュールの組み方
について、LPICレベル1・2・3を取得済みの現役インフラエンジニアの僕が解説していきます。
LPIC Level2の過去問対策で最初に知っておきたいのは、過去問は「答えを覚える道具」ではなく「自分の理解度を確認する道具」だということです。
ただし、LPICはある程度の暗記量が必要な試験でもあるため、理解と暗記のバランスをどう取るかで学習時間が大きく変わってきます。
この記事では、201-450(Linuxシステム管理)と202-450(ネットワークサービス)の出題範囲を整理したうえで、過去問を使うときの具体的な進め方と、実際に使われた教材の組み合わせ例を紹介します。
出題範囲を一通り把握してから読み進めると、自分がどこに時間をかけるべきか判断しやすくなります。
LPIC Level2の過去問対策で最初に押さえること
LPIC Level2は201-450と202-450の両方に合格する必要があり、扱う分野もそれぞれ異なります。
過去問を解き始める前に、この2試験がどう違うのかを把握しておくと、学習の配分を決めやすくなります。
201-450と202-450の違い
201-450はLinuxカーネル、ストレージ、ファイルシステム、ネットワークなど、Linuxシステムそのものの管理が中心です。
202-450はDNS、Webサーバー、メール、Sambaなど、ネットワーク上で動くサーバーサービスの構築・管理が中心になります。
| 試験 | 中心となる分野 |
|---|---|
| 201-450 | カーネル、システム起動、ストレージ・LVM、ファイルシステム、ネットワーク基礎 |
| 202-450 | DNS・BIND、Webサーバー、Samba・NFS、メールサービス、セキュリティ |
ただし、実際の試験では複数分野の知識を組み合わせて答える問題も出ます。片方の知識だけで乗り切ろうとせず、両方をバランスよく進める意識が必要です。
過去問だけに頼ってはいけない理由
過去問の答えだけを覚える勉強法だと、問題文の言い回しが少し変わっただけで対応できなくなります。
「この問題の答えはA」と覚えるのではなく、「なぜAなのか」を説明できる状態を目指す方が、初めて見る問題への対応力が上がります。
また、公式の過去問は公開されていませんが、類似した問題を扱う問題集やWebサイトは複数存在します。どれか一つだけに頼らず、複数の問題演習を組み合わせて出題範囲の抜けを減らす方法もあります。
201-450の出題範囲と頻出テーマ
201-450では、Linuxカーネル・システム起動、ストレージ・ファイルシステム、ネットワーク設定という3つの分野が特に頻出です。
カーネル・システム起動
カーネルはLinuxシステムの中心となる部分で、システム起動時にどう動くかを問う問題がよく出ます。
ブートローダーやsystemdなど、起動の流れに関わる仕組みも合わせて確認しておきたい分野です。
用語を単体で覚えるより、「起動のどの段階で何が動くのか」という順番で整理すると、問題を解くときに思い出しやすくなります。
ファイルシステム・ストレージ(LVM)
パーティションやファイルシステムに加えて、LVM(論理ボリュームマネージャー)は特に押さえておきたいテーマです。
物理ボリューム、ボリュームグループ、論理ボリュームという3つの関係を整理しておくと、設定手順を問う問題にも対応しやすくなります。
可能であれば、実際にLVMを操作できるLinux環境を用意し、コマンドを一度試しておくと定着が早くなります。
ネットワーク設定・トラブルシューティング
IPアドレス、ルーティング、名前解決といった基礎に加えて、ネットワーク障害が起きたときにどう確認するかを問う問題も出ます。
コマンド名を覚えるだけでなく、「何を確認するためのコマンドなのか」をセットで覚えておくと、応用的な問題にも対応しやすくなります。
202-450の出題範囲と頻出テーマ
202-450では、DNS、Webサーバー、Samba・NFS、メールサービス、セキュリティという5つの分野が中心です。
DNS・BIND
DNSはドメイン名とIPアドレスを対応させる仕組みで、202-450ではBINDの設定ファイルやゾーンファイルに関する知識が問われます。
正引きと逆引きの違いなど、DNSの基本概念を整理してから設定ファイルの内容に進む方が理解しやすくなります。
Webサーバー
Apacheなどのwebサーバーについて、設定ファイル・アクセス制御・ログ管理に関する知識が問われます。
設定項目を丸暗記するのではなく、「この設定を変えると何が起きるのか」を意識すると、初めて見る設定項目にも対応しやすくなります。
Samba・NFS、メールサービス、セキュリティ
Sambaは主にLinuxとWindows間のファイル共有、NFSはLinuxなどUNIX系環境同士のファイル共有に使われます。用途の違いを比較しながら覚えると、選択肢を絞り込みやすくなります。
メールサービスではSMTP・POP・IMAPなど、それぞれの役割の違いを整理しておく必要があります。
セキュリティ分野では、ユーザーやファイルの権限、SSHなどのリモートアクセス設定が頻出です。「何を守るための設定か」を意識すると、暗記だけに頼らずに答えを導きやすくなります。
過去問を「答え合わせ」で終わらせない解き方
過去問の効果を上げるには、正解した問題より不正解だった問題、そして「なんとなく正解できた問題」の扱い方が重要です。
不正解の選択肢まで確認する
正解だけ確認して次に進むのはもったいない使い方です。
不正解の選択肢についても「なぜ違うのか」まで確認すると、1問から複数の知識をまとめて吸収できます。
選択肢に出てきたコマンドや設定が分からない場合は、その場で調べて済ませておくと、後で同じ疑問に戻ってくる手間が減ります。
間違えた問題は記録して繰り返す
間違えた問題は、その場限りにせず記録しておくと復習の効率が上がります。
ノートやメモアプリに苦手分野をまとめておき、同じ問題を時間を空けて解き直し、理由まで説明できるか確認してください。
正解できた問題でも「なんとなく選んだら合っていた」というものは、次に同じ形式で出ても答えられるとは限らないため、復習対象に入れておく方が安全です。
LPICは暗記科目?実践者が使った教材の組み合わせ
LPICは、ある程度「暗記がものを言う」試験だと考えて学習を組み立てる方法もあります。
運営者自身は、以下の3つの教材を役割分担して使い、201-450・202-450の合格につなげました。
- 入力(インプット):LPIC Level1でも使った参考書『Linux教科書 LPICレベル2 Version4.5対応』を通読し、まず内容を頭に入れる
- 出力(アウトプット):問題集としてPingTを使い、問題を解いては間違えた内容を確認し、理解・暗記してから再度解く
- 最終仕上げ:フリー版の資格対策サイト(jpntest.comやjpnshikenなど)を仕上げの問題演習として使う
この順番で進めた結果、「とりあえず暗記して、それを問題でアウトプットする」というサイクルを繰り返すことになり、試験本番でも自然と思い出せる場面がありました。
理解も一定必要ですが、そこに時間をかけすぎると学習全体が長引いてしまいます。細部の仕組みは「そうなんだ」程度の理解にとどめ、暗記とアウトプットの反復に時間を使う方が、結果的に合格までの期間を短縮できる場合があります。ただし、これは運営者個人の学習法の一つであり、理解を重視する学習スタイルが合う人もいるため、必ずしも全員に同じ結果が出るわけではありません。
1か月・2〜3か月の学習スケジュール例
学習期間は、試験範囲の理解に使える時間の余裕によって変わります。
1か月で仕上げる場合
- 1週目:試験範囲を確認し、参考書で基礎を学ぶ
- 2週目:過去問・問題演習を中心に進め、分からない分野を参考書に戻って確認する
- 3週目:苦手分野を重点的に復習する
- 4週目:模擬試験形式で問題を解き、本番に向けて仕上げる
短期間で進める場合は、最初から問題演習の比重を高めにする方が、範囲の抜けに早く気づけます。
2〜3か月かけてじっくり進める場合
- 1か月目:試験範囲を確認しながら参考書を一通り学習する
- 2か月目:問題演習と実機操作を中心に進める
- 3か月目:弱点を潰しながら模擬試験形式の演習に移る
期間に余裕がある分、基礎理解にじっくり時間をかけられます。毎日少しずつでも継続する方が、直前に詰め込むより記憶が定着しやすくなります。
LPIC Level2の過去問対策でよくある質問(FAQ)
- Q201-450と202-450はどちらから受験すべきですか?
- A
自分が学習しやすい方から進めて問題ありません。LPIC-1からの知識を活かしやすい分野があれば、そちらを先に進めると理解しやすくなります。
- Q1日何問くらい過去問を解けばいいですか?
- A
問題数そのものより、間違えた問題の復習にかける時間の方が重要です。平日は20〜30問程度から始め、答え合わせだけで終わらせないようにしてください。
- Q過去問は何周すればいいですか?
- A
「3周すればOK」のように回数だけを目標にする必要はありません。同じ問題を2周目でも間違えるようなら、その分野は理解が浅い可能性が高いので重点的に復習してください。
- QLPIC-1の知識はどこまで必要ですか?
- A
ファイル操作、権限、ネットワーク、プロセス管理など、Level1の基礎はLevel2の土台になります。Linuxコマンドに慣れていない場合は、Level2の学習と並行して復習しておくと理解が進みやすくなります。
- Q過去問だけで合格を目指せますか?
- A
過去問と類似問題だけでも合格した例はありますが、試験範囲すべてを過去問だけでカバーできるとは限りません。参考書などで周辺知識も確認しておく方が安全です。
まとめ:過去問は答え合わせでなく理解度チェックに使う
LPIC Level2の過去問対策では、201-450(Linuxシステム管理)と202-450(ネットワークサービス)それぞれの出題範囲を先に把握しておくことが、学習の遠回りを減らすポイントです。
過去問は「答えを暗記する道具」ではなく「自分の理解度を確認する道具」として使い、不正解の選択肢まで確認する、間違えた問題を記録して繰り返す、という2つを意識するだけでも定着度は変わってきます。
参考書での入力、問題集でのアウトプット、仕上げの問題演習という役割分担も、教材選びで迷ったときの一つの目安になります。
まずは201-450と202-450の出題範囲を確認するところから、学習計画を組み立ててみてください。


