こんにちは、エンジニアのタネマキです!
LPIC Level1に必要な勉強時間は、Linux未経験なら80〜130時間が目安です。Linuxを触った経験があれば、50〜100時間まで縮められるケースもあります。
ただし、これはあくまで目安です。普段どれくらいLinuxに触れているか、暗記が得意かどうかで必要な時間はかなり変わります。
この記事では
✅ LPIC Level1の勉強時間は本当に100〜150時間必要なのか
✅ 未経験・経験者で勉強時間はどれくらい変わるのか
✅ 勉強時間を最短化するための具体的なやり方
✅ 挫折せずに合格まで到達するための考え方
について、LPICをLevel1からLevel3まで取得した現役インフラエンジニアの僕が解説していきます。
LPIC Level1の勉強時間はどれくらい?結論から
Linux未経験なら80〜130時間、経験者なら50〜100時間が一つの目安です。実務でLinuxサーバーを扱っている人は、さらに短くなることもあります。
未経験者の目安は80〜130時間
Linuxを触ったことがない場合、コマンドを覚える前に「Linuxとはどういうものか」から理解する時間が必要です。ファイルシステム、ユーザー権限、パッケージ管理など、覚える範囲自体が広いことも理由の一つです。
最初から短期間を狙うより、3〜4か月ほどの余裕を持ったスケジュールのほうが挫折しにくい印象があります。
Linux経験者は50〜100時間で届くことも
普段からLinuxコマンドでファイル操作やユーザー管理をしている人は、その分の学習時間を短縮できます。
ただし注意点があります。実務で使う頻度の低いコマンドやオプションも試験には出ます。「知っている」と「試験で正しいオプションを選べる」は別物なので、問題演習でのチェックは省略しないほうが安全です。
実務でサーバーを触っている人はさらに短縮できる
サーバー運用やインフラ業務に関わっている人は、LPICの出題範囲と実務の重なりが大きく、さらに短縮できる可能性があります。
とはいえ、実務経験だけで無条件に合格できる試験ではありません。普段の業務で触らない範囲(パッケージ管理の細かいオプションなど)は、一度は目を通しておく必要があります。
なぜLPIC Level1にはまとまった勉強時間が必要なのか
LPIC Level1は「コマンドを覚えれば終わり」の資格ではありません。2つの試験に合格する必要があり、範囲もコマンド操作以外に広がっているためです。
101と102、2つの試験に受かる必要がある
LPIC Level1として認定されるには、101試験と102試験の両方に合格しなければなりません。片方だけでは認定されないため、実質的に2試験分の範囲を勉強することになります。
コマンド暗記だけでは足りない範囲がある
出題範囲には、システムアーキテクチャ、ファイルシステム、シェルスクリプト、ネットワークの基礎なども含まれます。コマンドの使い方だけを覚えても、こうした周辺知識の設問で点を落とすことがあります。
一度試験範囲全体に目を通し、「知らない項目がどこにあるか」を先に把握しておくと、勉強の抜け漏れを防ぎやすくなります。
LPIC Level1の試験範囲(101・102)
101ではLinuxの基本操作とシステム構成、102ではシェル操作やユーザー管理・ネットワークを扱います。
101試験の範囲
システムアーキテクチャ、Linuxのインストールとパッケージ管理、GNUとUnixコマンド、ファイルシステムの構成などが中心です。Linux未経験者は、まずここで基本用語と操作に慣れていきます。
102試験の範囲
シェルとシェルスクリプト、ユーザー・グループ管理、ネットワークの基礎、セキュリティの基本などを扱います。101で学んだ内容を前提に、運用寄りの知識が増えるイメージです。
執筆時点の試験コードは101-500・102-500
執筆時点(2026年8月)でのLPIC-1の試験コードは101-500・102-500です。試験内容やコードは改定される可能性があるため、教材を購入する前に必ずLPI公式サイトで最新の試験範囲とコードを確認してください。古いコードに対応した教材だけで学習すると、出題範囲とズレが生じることがあります。
1日の勉強時間別|合格までの期間の目安
未経験者の目安(80〜130時間)をベースにすると、1日にかけられる時間によって期間はこう変わります。
| 1日の勉強時間 | 合格までの目安期間 |
| 1時間 | 約3〜4か月 |
| 2時間 | 約1.5〜2か月 |
| 3時間 | 約1〜1.5か月 |
平日は仕事や学校で時間が取りにくいという人も多いはずです。平日1時間・休日にまとめて数時間、という配分でも問題ありません。毎日必ず同じ時間を確保するより、「合計で何時間やったか」を意識するほうが続けやすいと感じています。
【体験談】筆者は50〜70時間でLPIC Level1に合格した
筆者はLinuxをある程度触った状態からのスタートで、LPIC Level1の合格までにかけた時間は50〜70時間ほどでした。一般的な目安より短めですが、勉強量自体を削ったというより、進め方を工夫した結果です。
平日1〜2時間、土日3〜8時間というペース
平日は1〜2時間、土日は3〜8時間という配分で進めていました。ただし毎日きっちり同じ時間を確保していたわけではなく、仕事の状況によって日ごとの勉強時間はかなりばらついています。
「今日は何時間やるか」より、「合計でどれくらい進んだか」を基準にしていたのが実感です。
「理解しすぎない」を意識した
LPICの勉強で特に意識していたのは、すべてを完璧に理解しようとしないことです。仕組みを理解すること自体は大切ですが、資格合格が目的なら、一つひとつの内容を深く掘り下げすぎると時間がいくらあっても足りません。
分からない部分があっても「そういうものだ」と一度受け入れて先に進み、問題演習を通じて理解を後から埋めていく、という順番のほうが結果的に早く進みました。
暗記の比重はかなり大きいと感じた
筆者の体感では、LPIC Level1は理解力よりも暗記量がものを言う試験です。コマンドやオプション、設定ファイルの中身などは、仕組みを説明できなくても「この問題ならこの答え」と判断できれば得点になります。
もちろん仕組みを理解したほうが覚えやすい分野(パーミッション、パイプ(|)、リダイレクトなど)もあります。ただし、すべてを理解してから暗記に進む必要はないというのが実感です。
勉強時間を減らすためにやったこと
勉強時間を短縮できたのは、順番と優先順位を決めていたためです。
最初に全体像だけをざっくり掴む
いきなり細かいオプションを覚えようとすると、途中で挫折しやすくなります。まずはファイルシステム、ユーザー、権限がどう関係しているか、全体像だけを大まかに掴むところから始めました。ここでの理解は完璧でなくて構いません。
実機を触ってコマンドを体に入れる
環境が用意できるなら、実際にLinuxを操作するのがおすすめです。ls、cd、cp、mv、chmodといった基本コマンドを自分の手で打つと、参考書を読むだけより記憶に残りやすくなりますが、無理にPCを買ったりする必要もないと思います。
ただし、実機操作をしなくても合格自体は可能です。時間が取れない場合は、問題演習で代用しても進められます。

筆者は自分のPCにVirtualBoxをいれて遊んでました!笑
ただ、無理にする必要はないと思います!
問題演習を優先し、間違えた問題を潰す
参考書を通読するだけで終わらせず、早い段階から問題演習に切り替えました。全分野を均等に復習するのではなく、間違えた問題や毎回迷う分野を優先的に潰していく方法です。得意な分野をいくら繰り返しても、点数の伸びにはつながりにくいと感じています。
無料で使える具体的な練習問題サイトについては、LPIC Level 1の過去問はどこにある?無料問題集と101・102の勉強法を経験者が解説でまとめています。
LPIC Level1に落ちやすい人・向かない勉強法
以下のような進め方は、遠回りになりやすい印象があります。
- 参考書を最初から最後まで完璧に理解してから問題演習に進もうとする(時間がかかりすぎる)
- 実務で使わないコマンドを軽視する(試験には実務で触らない範囲も出る)
- 得意分野ばかり復習して、苦手分野を後回しにする
- 問題の答えだけを丸暗記し、選択肢が変わると対応できなくなる
一方で、「暗記中心でも合格を目指せる」「理解は後から問題演習で補ってもいい」と割り切れる人には向いている進め方だと感じます。逆に、仕組みを一つずつ完全に理解してから先に進みたいタイプの人は、80〜130時間の目安より多めに時間を見ておいたほうが安心です。
効率的な勉強の進め方(4ステップ)
- 参考書で試験範囲を一通り確認する:完璧に覚えようとせず、「何が出題されるか」を把握する段階と割り切ります。
参考書選びに迷っている場合は、LPIC Level1の参考書はどれがいい?「あずき本」を選んだ理由と勉強法を解説!も参考にしてみてください。 - Linux環境でコマンドを実際に操作する:ファイル操作、権限変更、プロセス確認など、手を動かして理解を補います。時間がなければ次のステップを優先しても構いません。
- 問題演習で知識を定着させる:問題文と答えをセットで覚えていきます。最低限の意味を理解したうえで進めると、選択肢が変わっても対応しやすくなります。
- 模擬問題で「受験できる状態」か確認する:参考書を何周したかより、問題を解いたときに答えがすぐ浮かぶかどうかを基準にします。
「無双状態」まで仕上げると合格ラインが見える
筆者は、問題を見た瞬間に答えが浮かぶ状態を「無双状態」と呼んでいました。感覚としては、問題を覚えていることで解ける割合が8割、残り2割は内容を理解して答えている、というイメージです。
すべての問題を丸暗記するという意味ではありません。何度も問題演習を繰り返すうちに、問題文を見ただけで「この答えだ」と判断できる問題が増えていく、という状態です。
判断の目安としては次のようなものがあります。
- 問題を見て答えがすぐ浮かぶ
- 似た問題が出ても迷わない
- 苦手分野もある程度カバーできている
ここまで来ると、「そろそろ受験できそう」と判断しやすくなります。筆者はこの進め方でLevel1から順にLevel3まで取得しており、特にLevel1の102試験のあたりから、この感覚を掴み始めました。
ただし、これは筆者の体感によるものです。同じ勉強法で誰もが同じ結果になるとは限らない点は前提として押さえておいてください。
よくある質問(FAQ)
- Q1か月でLPIC Level1に合格できる?
- A
未経験者が1か月で80〜130時間を確保するには、1日3時間以上の学習が必要になります。Linux経験がある場合は、筆者のように50〜70時間程度を目標にする方法も考えられます。自分の経験値に合わせて時間配分を決めるのが現実的です。
- QLinux未経験でも取得できる?
- A
取得できます。受験にあたって必須の前提資格はありません。ただし未経験の場合は、コマンド操作よりも先にLinuxの基本概念を理解する時間が必要になるため、その分の学習時間を見込んでおく必要があります。
- Q101と102はどちらから勉強すべき?
- A
基本的には101から始めるのがおすすめです。101で学ぶ基礎知識が102の内容につながりやすいためです。すでにLinux実務経験がある場合は、102から着手する進め方もあります。最終的にはどちらの順番でも、両方の合格が必要です。
- QLPIC Level1は難しい?
- A
体感的な難易度はLinux経験の有無で大きく変わります。未経験者は覚える用語とコマンドの多さに苦戦しやすく、経験者は知っている内容が多い分、負担は軽くなる傾向があります。筆者の感覚では、理解力そのものより暗記量がものを言う試験です。問題演習を繰り返して「無双状態」に近づけていくのが、遠回りに見えて実は近道だと感じています。

レベル1は未経験には少し難しいかもしれません!
特に「102」は専門用語が出てくるので苦手な人は苦戦するかもです💦
まとめ|勉強時間より「合格できる状態」を先に決める
LPIC Level1の勉強時間は、未経験なら80〜130時間、経験者なら50〜100時間が目安です。筆者は50〜70時間ほどで合格しましたが、これは勉強量を削ったのではなく、進め方を工夫した結果です。
- Linux未経験者:80〜130時間
- Linux経験者:50〜100時間
- 筆者の実績:50〜70時間ほど
- 1日1時間:3〜4か月程度
- 1日2時間:1.5〜2か月程度
- 1日3時間:1〜1.5か月程度
ただし、これらはあくまで目安であり、必ずしも全員に同じ結果が出るわけではありません。Linuxの経験や暗記の得意・不得意によって、必要な時間は変わります。
大事なのは「何時間勉強したか」よりも、「この問題ならこの答え」と判断できる状態まで持っていけているかどうかです。参考書で範囲を確認し、実機やコマンドに触れ、問題演習で弱点を潰す。この順番を意識すれば、勉強時間を必要以上に増やさずに合格ラインへ近づけます。

