こんにちは、エンジニアのタネマキです!
LPIC Level1の参考書は、迷ったら「Linux教科書 LPICレベル1」(通称:あずき本)から始めれば大きく外しません。101試験の勉強はこの本一冊から始めれば十分です。
ただし「あずき本さえ買えば安心」という単純な話ではありません。試験範囲のバージョン確認や、問題演習の組み合わせ方を間違えると、遠回りになります。
この記事では
✅ LPIC Level1の参考書は結局どれを選べばいいのか
✅ 参考書は何冊揃える必要があるのか
✅ 「あずき本」を選んだ具体的な理由
✅ 101・102それぞれの効率的な勉強の進め方
✅ Linuxの実機学習は本当に必要なのか
について、LPICをLevel1からLevel3まで取得した現役インフラエンジニアの僕が解説していきます。
LPIC Level1とは?101試験と102試験の2本立て
LPIC Level1は、101試験と102試験の両方に合格して初めて認定されます。片方だけ受かっても、Level1の資格自体は取得できません。
現在の試験コードは101-500と102-500です。参考書を選ぶときは、この両方に対応しているかをまず確認してください。
現在の試験範囲「101-500」「102-500」を確認する
試験バージョンは改定されることがあります。特に中古の参考書を買うときは、対応バージョンが古くないか必ずチェックしてください。
最新の試験範囲は、LPI公式サイトで随時公開されています。参考書の情報と食い違う場合は、公式サイトの情報を優先してください。
参考書は1冊+Web問題集で足りる
「参考書を何冊も買ったほうが合格率が上がる」というのは、あまり根拠のない思い込みです。
筆者の場合、メインの参考書はあずき本一冊でした。問題演習はWeb問題集で補い、紙の問題集は買っていません。
もちろん、紙のほうが勉強しやすい人もいます。その場合はあずき本にスピードマスター問題集を足す形でも問題ありませんが、必須ではありません。
LPIC Level1のおすすめ参考書5冊を比較
候補になる参考書を5冊ピックアップしました。結論としては、迷ったらあずき本、紙の問題集も欲しければスピードマスターを追加、という組み合わせが無難です。
比較表で見る5冊の特徴
| 参考書名 | 対応バージョン | 向いている人 | 筆者の使用経験 |
|---|---|---|---|
| Linux教科書 LPICレベル1(あずき本) | Version5.0対応 | 101・102をまとめて学びたい人 | 実際に使用・メイン教材 |
| スピードマスター問題集 | Version5.0対応 | 紙で問題演習したい人 | 未使用(Web問題集で代用) |
| LPIC-1 Study Guide 5th Edition | 101-500/102-500対応 | 英語のIT教材に抵抗がない人 | 未使用 |
| 徹底攻略 LPICレベル1教科書&問題集 | Version5.0対応 | 教科書と問題集を1冊で済ませたい人 | 未使用 |
| 1週間でLPICの基礎が学べる本 | 第4版 | Linuxの前提知識がほぼない人 | 未使用 |
※対応バージョンは執筆時点の情報です。購入前に出版社の公式ページで最新版を確認してください。
1. Linux教科書 LPICレベル1(通称:あずき本)
筆者が実際に使っていた参考書です。101試験の勉強をもう一度やり直すとしても、まずこの本を選びます。

体系的に試験範囲をカバーしているので、最初の1周は暗記より「全体像をつかむこと」を優先してください。細かい部分は、問題演習で間違えたときに読み返せば十分です。
書籍自体はVersion5.0対応です。試験直前には、LPI公式サイトで出題範囲に変更がないか確認しておくと安心です。
2. Linux教科書 LPICレベル1 スピードマスター問題集
あずき本とセットで語られることが多い問題集です。紙で問題を解きたい人には向いています。
筆者はこの問題集を念の為購入しましたが、一度も使用しなかったです。それよいりも、Web問題集で代用できたため、結局メルカリで売りました。笑
ただし「Web問題集だけでは不安」という人が追加するのは合理的な選択です。

念の為購入して、使用しなければ売るのもありかもしれない。。。。笑
3. LPIC-1 Certification Study Guide 5th Edition(英語版)
101-500・102-500に対応した英語の学習書です。英語のIT資料に慣れている人向けの選択肢になります。
日本語で効率よく進めたいだけなら、無理に選ぶ必要はありません。日本語の定番教材のほうが学習速度は上がりやすいです。
4. 徹底攻略 LPICレベル1教科書&問題集
教科書と問題集が1冊にまとまっているタイプです。参考書を何冊も揃えたくない人には使いやすい構成です。
筆者はこの本を使った経験がないため、内容についての具体的なコメントはできません。実際に使った教材を優先して紹介したいので、候補の一つとして挙げるにとどめます。
5. 1週間でLPICの基礎が学べる本
Linuxをまったく触ったことがない人向けの入門書です。「Linuxで何ができるのか分からない」という段階なら、あずき本の前に読んでおくと理解が早まります。
資格取得だけが目的なら、必須の一冊ではありません。あずき本を読みながら分からない用語を都度調べる進め方でも合格は狙えます。
タイプ別|自分に合う参考書の選び方
Linux未経験ならあずき本から知識を入れ、実務経験があるなら問題集から始めて弱点だけを参考書で補う、というのが基本方針です。
Linux未経験者は「あずき本」から
初めてLinuxに触れる人は、まずあずき本を1周してください。専門用語や概念に慣れることが先です。
「合格者が実際に使っていた教材かどうか」は、参考書選びの判断材料として意外と有効です。自分と近いレベル感の人が使っていた教材なら、無理なく進められる可能性が高いからです。
すでにLinux実務経験がある人は問題集から
業務や個人でLinuxサーバーを触ったことがある人は、教科書を最初から読み込む必要はありません。
先にWeb問題集を解いて、知らない分野が出てきたときだけあずき本に戻る、という進め方のほうが時間を節約できます。
あずき本を使った勉強の進め方
進め方はシンプルです。1周目で全体像を把握し、問題演習で弱点を見つけ、その部分だけ参考書に戻って確認する、というサイクルを回します。
1周目は全体像をつかむだけでいい
最初から完璧に覚えようとすると、途中で挫折しやすくなります。1周目は「どんな範囲が出題されるのか」を把握することだけを目標にしてください。
分からない箇所があっても、そのまま読み進めて構いません。理解は2周目以降で深めます。
Web問題集で間違えた箇所を復習する
あずき本を1周したら、Web問題集で問題を解きます。ここで見るべきは正答率ではなく、間違えた問題の内容です。
「なぜ間違えたのか」を確認し、該当箇所をあずき本で読み直します。この往復を繰り返すことで、弱点が徐々に減っていきます。
筆者の場合、パーミッションの数値表記とコマンドオプションの細かい違いでよく間違えました。同じような箇所でつまずく人は少なくないはずです。
無料で使えるWeb問題集の具体的なサイトについては、LPIC Level 1の過去問はどこにある?無料問題集と101・102の勉強法を経験者が解説でまとめています。
101と102は分けて進める
101と102を同時に進めようとすると、範囲が混ざって混乱しやすくなります。
まず101の範囲を一通り学習し、問題演習で仕上げてから102に進む、という順番のほうが管理しやすいです。
Linuxの実機は触ったほうがいい?
合格だけが目的なら実機操作は必須ではありません。ただし、実務でLinuxを扱うつもりがあるなら、触っておいたほうが後々の理解が早くなります。
合格だけが目的なら必須ではない
LPIC Level1に合格することだけを考えるなら、実機に触れなくても参考書と問題演習だけで到達できます。
「実機を触らないと落ちる」というのは言い過ぎです。時間が限られている人は、まず参考書と問題集を優先してください。
実務でLinuxを使うなら触っておく価値がある
一方で、資格に合格したからといって、実務でLinuxを自在に扱えるとは限りません。ここは分けて考えたほうが誠実です。
lsやcdでディレクトリを移動する、cpでファイルをコピーする、chmodで権限を変更する。こうした操作を一度でも自分の手で実行しておくと、参考書の説明が単なる暗記ではなく、体で覚えた操作として残ります。
筆者は業務でサーバー運用に携わっており、プライベートでもサーバー構築を続けています。資格の知識と実務の感覚をつなげるには、実機での操作経験がやはり効いてきます。
LPIC Level1で優先して勉強すべき分野
試験範囲は広いですが、出題頻度が高く、実務でもよく使う分野から手をつけると効率的です。
- Linuxコマンドとファイル操作:
ls、cd、cp、mv、rmなどの基本コマンドとオプションの意味 - パーミッションとファイルシステム:
chmod、chownの使い方。数字表記のパーミッションは特に問題演習で慣れておく - パッケージ管理とプロセス管理:コマンド名だけでなく「何をするときに使うのか」まで理解する
- シェル・シェルスクリプト:リダイレクトやパイプは、実際にコマンドを組み合わせて動かすと理解が早い
- ネットワークとセキュリティ(102範囲):苦手にしている学習者が多い分野なので、問題集で繰り返し確認する
よくある質問
- QLPIC Level1は参考書1冊だけで合格できる?
- A
参考書1冊とWeb問題集の組み合わせで合格を狙うことは可能です。筆者もあずき本と Web問題集の二本立てで進めました。紙の問題集を足すかどうかは、学習スタイル次第です。ただし、これは筆者個人の学習経験に基づくものであり、学習時間や理解度は人によって差があります。
- Q古いバージョンの参考書でも使える?
- A
Linuxの基礎概念を学ぶ目的であれば、古い版でも役立つ場合があります。ただし試験対策のメイン教材には、現行の試験バージョンに対応したものを選んでください。購入前に試験コードとバージョンを確認しましょう。
- QLPICとLinuCの参考書は共用できる?
- A
Linuxの基礎知識という点では重なる部分があります。ただしLPICとLinuCは別の資格で、出題範囲や出題形式が異なります。LPIC-1を受験するなら、LPIC-1の試験範囲を基準に教材を選んでください。
- Q101と102、どちらから勉強すべき?
- A
特別な理由がなければ101から始めることをおすすめします。基本操作を先に押さえておくと、102の内容も理解しやすくなります。
- Q参考書とWeb問題集、どちらを優先すべき?
- A
Linux未経験なら参考書が先です。あずき本で試験範囲を一通り把握してから、Web問題集で知識を確認する流れが進めやすいです。すでにLinux経験がある人は、先に問題集を解いて弱点を洗い出す方法でも構いません。
まとめ|まず「あずき本+Web問題集」で101から始める
LPIC Level1の参考書選びで迷ったら、あずき本を軸にして問題ありません。筆者自身が使い、周囲の学習者にも利用者が多かった一冊です。
紙の問題集が欲しければスピードマスター問題集を追加できますが、必須ではありません。Web問題集で十分カバーできます。
実機操作も、合格だけが目的なら必須ではありませんが、実務でLinuxを扱う予定があるなら早めに触れておくと後が楽になります。
まずは101試験の範囲から、あずき本を1周してみてください。そこから先の進め方は、この記事で紹介した手順どおりに進めれば迷いにくいはずです。

