こんにちは、エンジニアのタネマキです!
この記事では
✅ LPIC Level 1の「過去問」は実際に入手できるのか
✅ 無料で使える練習問題サイトはどこにあるか
✅ 101・102それぞれの頻出ポイントと具体的な覚え方
✅ 挫折せずに問題演習を回すコツ
について、LPICをLevel 1からLevel 3まで取得した現役インフラエンジニアの僕が解説していきます。101・102・201・202・305すべて受験し、実際にPing-tを使って問題を解きながら覚える方法でLevel 3まで到達しました。その経験から感じたのは、Level 1は「深く理解する」より「問題を数多くこなして覚える」勉強法との相性がかなりいいということです。
LPIC Level 1に「本番の過去問」は存在しない
LPIC Level 1の過去問は、公式には公開されていません。ネット上で「過去問」「本番問題」と書かれているサイトの多くは、試験範囲に沿った練習問題や模擬問題です。
この違いを知らずに探し続けると、時間だけ過ぎてしまいます。まずはこの前提を押さえたうえで、どこで何を対策すればいいかを見ていきます。
なぜ過去問という言葉が誤解を生むのか
LPI(Linux Professional Institute)は、試験問題の内容を秘密保持の対象としています。そのため、本番でそのまま出た問題を公式が「過去問集」として配布することはありません。
ネット上の「過去問サイト」は、次のどちらかであることがほとんどです。
- 試験範囲をもとに作られた練習問題・模擬問題
- 受験者の記憶や噂をもとに再現された非公式の問題
後者は正確性が保証されていません。本番と表現が違ったり、すでに試験範囲から外れていたりするケースもあるため、「過去問」というより「練習問題」として捉えたほうが実態に近いです。
101-500・102-500とVersion 5.0の範囲
執筆時点でのLPIC-1は、101-500と102-500の2試験構成で、試験範囲はVersion 5.0です。どちらも90分・60問で、選択式と穴埋め式が混ざっています。101・102の両方に合格すると、LPIC-1の認定を受けられます。
試験範囲や出題形式は変更される可能性があるため、受験前に必ずLPI公式サイトで最新情報を確認してください。
101は「Linuxの基本操作とシステムの仕組み」、102は「ユーザー管理・ネットワーク・セキュリティ」が中心です。範囲が広いぶん、最初から全分野を均等に勉強すると挫折しやすいので、分野ごとの重み(出題数の目安)を確認してから着手すると無駄が減ります。
無料で使えるLPIC練習問題サイト
無料で問題演習を始めるなら、まずPing-tを試すのが現実的です。101は「最強WEB問題集」が無料公開されており、102にも無料のFlashDrillがあります。
Ping-t(実際に使った感想)
僕はLevel 1からLevel 3までの学習で、一貫してPing-tを使いました。結果として、Level 1に関してはPing-tだけでも対策が完結しました。
理由は単純で、間違えた問題を繰り返し出題してくれる仕組みがあり、「解く→間違える→もう一度出る」というサイクルが自動で回るからです。テキストを読んで理解するタイプの勉強法が苦手な人ほど、この方式は合っている印象があります。
ただし、これは僕個人の学習スタイルに合っていたという話です。図解や体系的な解説を読んでから覚えたいタイプの人には、教科書を1冊併用したほうが理解が早い場合もあります。

一部「有料コンテンツ」もあるため注意してください!
非公式サイトを使うときの注意点
Ping-t以外にも、JPNShikenやExamTopicsなど、LPIC関連の問題を扱うサイトがあります。
こうしたサイトを使う場合は、次の2点を自分で確認してください。
- 掲載されている試験バージョンが現在のもの(Version 5.0)と一致しているか
- 解説や解答に明らかな誤りがないか
「本番と同じ問題」とうたっていても、それだけで正確性が保証されるわけではありません。特に海外サイトは、旧バージョンの範囲がそのまま残っていることがあるため、日付表記や更新履歴を見て判断する必要があります。
101で狙われるポイントと覚え方
101は「システムの仕組み」と「基本コマンド」がそのまま得点に直結する試験です。理解よりも先に、コマンドと動作の対応を体に染み込ませるほうが早く点数が伸びます。
コマンドは「名前・オプション・動作」の3点セット
101では、コマンド名だけを知っていても得点になりません。オプションまで含めて問われます。
| 覚え方の悪い例 | 覚え方の良い例 |
| grepは検索するコマンド | grep -iは大文字小文字を区別せず検索する |
| lsは一覧表示 | ls -laは隠しファイルを含めて詳細表示する |
lsusb(USBデバイス確認)、lspci(PCIデバイス確認)、lsmod(読み込み済みカーネルモジュール確認)のように、似た名前のコマンドをまとめて覚えると混同しにくくなります。
ディレクトリ構成は一覧化しておく
/etc(設定ファイル)、/var(ログや可変データ)、/home(ユーザーのホーム)、/tmp(一時ファイル)など、FHS(Filesystem Hierarchy Standard)に基づくディレクトリの役割は頻出です。
自分でディレクトリ名と役割の一覧表を作っておくと、通勤時間などの隙間時間に見返しやすくなります。パッケージ管理はDebian系(apt系)とRed Hat系(yum/dnf系)でコマンドが分かれるため、系統ごとに表を分けて整理すると混乱を防げます。
102で狙われるポイントと覚え方
102は101に比べて「管理」と「ネットワーク」の比重が上がります。101の基礎コマンドが頭に入っている前提で、運用寄りの知識が問われるイメージです。
ユーザー管理とネットワークが得点源
useradd・usermod・userdel・passwdなど、ユーザー・グループ管理系のコマンドは用途とセットで覚えます。シェルスクリプトではPATH・export・if・for・testあたりが繰り返し出てくるため、構文を完璧に理解するより先に、問題で見た形をそのまま覚えてしまうほうが進みは早いです。
ポート番号は最後まで抜けやすい
SSH(22番)、DNS(53番)、HTTP(80番)、HTTPS(443番)など、代表的なポート番号はLPI公式の試験範囲にも明記されています。
ポート番号は直前まで頭に残りにくい項目なので、暗記ノートの最後のページにまとめておき、試験直前に見返すのがおすすめです。パーミッションの数値表記(r=4・w=2・x=1)も同様に、最後の詰め込み対象として扱うと効率がいいです。
過去問代わりの問題演習、正しい回し方
問題集は1周解いて終わりにすると、記憶がすぐ抜けます。周回ごとに目的を変えることで、同じ問題集でも定着率が変わります。
1〜3周目でやることを変える
- 1周目:正解率は気にせず、解説を読んで用語に慣れる
- 2周目:正解を選ぶだけでなく「なぜその答えになるか」を自分の言葉で説明できるか確認する※ただし、それほど時間をかけない様に!
- 3周目:本番と同じ90分・60問の条件で時間を測って解く
2周目で説明できない問題は、まだ暗記できていないサインです。もう一度解説に戻ってから次に進んだほうが、結果的に周回数は少なく済みます。
Ping-tなどの無料問題演習だけでも対策は可能ですが、不安な人やより対策を行たい人はさらに問題量をまとめて解いておきたい場合は、市販の問題集を併用する方法もあります!
101・102それぞれの問題数が多く、周回のペース管理がしやすい構成になっています。
こういう人は問題演習中心の勉強法に向かない
問題を繰り返し解いて覚える方法は効率的ですが、誰にでも合うとは限りません。
- 実務でLinuxサーバーの構築・運用にすでに携わっていて、コマンドの背景まで理解したい人は、教科書や公式ドキュメントを併用したほうが遠回りになりません
- 暗記より体系的な理解を優先したい人は、先に入門書を1冊通読してから問題演習に入るほうが、結果的に理解の抜け漏れが少なくなります
- 逆に、未経験からIT業界を目指していて「まず資格を取って土台を作りたい」人には、問題演習中心のやり方が合いやすい傾向があります
教科書選びに迷っている場合は、LPIC Level1の参考書はどれがいい?「あずき本」を選んだ理由と勉強法を解説!も参考にしてみてください。
LPIC Level 1に関するよくある質問
- QLPIC Level 1に過去問は公開されている?
- A
本番試験の問題そのものは公式に公開されていません。LPI公式が公開しているのは試験範囲であり、実際の問題演習は練習問題や模擬問題を使うことになります。
- Q過去問(練習問題)だけで合格できる?
- A
問題演習を中心にした対策で合格を狙うことはできます。ただし、答えだけを丸暗記する方法はおすすめしません。コマンドの意味やLinuxの基本的な仕組みをある程度理解したうえで、問題数をこなすほうが応用問題にも対応しやすくなります。
僕自身は、理解に時間をかけすぎたことを非効率だったと感じています。深い知識を先にすべて身につけてから問題に進む必要はありません。
- Q101と102はどちらから受験すべき?
- A
101からのほうが進めやすいです。ファイルシステムや基本コマンドなど、102の内容を理解するうえでの土台になる知識が101に含まれているためです。
- Q無料の練習問題だけでも合格を目指せる?
- A
目指せます。執筆時点では、Ping-tに101・102向けの無料コンテンツが用意されています。まず無料範囲を解いてみて、不足を感じた部分だけ書籍や有料コンテンツで補う進め方が現実的です。なお、LPICはLevel 1に限らず、取得後の資格には5年間の有効期限があります。長期的な学習計画を立てる際は、LPICの有効期限は5年|期限切れ後の扱い・更新方法・取得タイミングの考え方も合わせてチェックしておくと安心です。
まとめ|過去問を探すより「解ける問題」を増やす
LPIC Level 1の本番過去問は公式には出回っていません。探す時間があるなら、試験範囲に沿った練習問題を繰り返し解くほうが得点に直結します。
101と102を分けて対策し、コマンドは名前・オプション・動作をセットで覚える。間違えた問題だけ実機で確認し、直前期はポート番号やパーミッションなど抜けやすい項目を詰め込む。この流れを守れば、問題演習中心の勉強法でも十分に合格ラインへ近づけます。
ただし、勉強法の相性には個人差があります。この記事の内容がすべての人に同じ結果をもたらすわけではない点はご了承ください。


