こんにちは、エンジニアのタネマキです!
IT資格は種類が多く、どれから取ればいいか迷う人がほとんどです。ただし目指す職種によって最適な取得順は変わります。僕自身も未経験からSES企業に入社し、必要な資格を一つずつ取得しながらキャリアを築いてきました。
この記事では
✅ 職種別に見るおすすめの資格取得順
✅ 未経験からでも取り組みやすい資格の選び方
✅ 資格取得のタイミングと学習の進め方
✅ 遠回りしないためのロードマップの立て方
について、LPIC・CCNA・AWS SAA/SOAなど複数資格を取得してきた現役インフラエンジニアの僕が解説していきます。
IT資格ロードマップで最初に決めるべきなのは、「何の資格を取るか」ではなく「何のエンジニアになりたいか」です。
目指す職種が定まらないまま資格だけを増やしていくと、時間とお金を使ったのにキャリアにつながらない、という状態になりやすくなります。
この記事では、ITパスポート・基本情報技術者試験といった基礎資格から、AWS・CCNA・LinuC/LPIC・情報処理安全確保支援士といった職種別の専門資格まで、取得順をロードマップとして整理しました。
自分の目指す職種と今の知識レベルに当てはめながら読み進めると、「次に取るべき資格」を1つに絞り込めます。
IT資格ロードマップの考え方|まず「目的」から逆算する
IT資格選びで最初にやるべきことは、資格を比較することではなく「何のために取るのか」を決めることです。
未経験からIT業界への転職を目指す場合と、すでにIT知識がある人が専門性を高める場合とでは、選ぶべき資格の入り口が変わります。
未経験なら基礎知識を身につける資格から、すでに知識がある人なら目的の職種に直結する資格から始めても構いません。
資格を選ぶときは、次の3点を先に決めておくと迷いにくくなります。
- 目指す職種は何か
- 現在の知識や経験はどの程度か
- 資格取得後に何をしたいか
「資格を取ること」をゴールにせず、「資格を使って何をしたいか」まで決めておくことが、遠回りを防ぐポイントです。
国家資格とベンダー資格の違い
ITパスポートや基本情報技術者試験のような国家資格は、IT全般の基礎・応用力を証明しやすい資格です。
AWS認定やCCNAのようなベンダー資格は、特定の製品・サービスに関する知識を証明する資格です。
| 種類 | 主な特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 国家資格 | IT全般の知識を学びやすい | IT初心者・幅広く学びたい人 |
| ベンダー資格 | 特定分野の知識を証明しやすい | 専門職を目指す人 |
初心者は国家資格で土台を作り、そのあとに専門資格へ進む流れが分かりやすい進め方です。
資格取得のメリットと注意点
資格には、知識を体系的に学べる、転職時のアピール材料になる、学習の目標を作りやすいというメリットがあります。
一方で、資格だけで実務能力を証明するのは難しく、プログラミングやサーバー構築のように実際に手を動かして初めて身につくスキルもあります。
| メリット | 注意点 |
|---|---|
| IT知識を体系的に学べる | 資格だけでは実務経験を補いきれない |
| 転職時のアピール材料になる | 取得だけが目的になると実践力が不足しやすい |
| 学習の目標を作りやすい | 資格を取りすぎると時間がかかる |
資格と実践学習を組み合わせることが、キャリアにつなげる近道になります。
未経験者向けの基本ロードマップ
完全未経験なら、ITパスポート→基本情報技術者試験→職種別の専門資格、という順番で少しずつレベルを上げる進め方が分かりやすいです。
STEP1:ITパスポートでITの基礎を学ぶ
ITの知識がほとんどない場合は、ITパスポートから検討してみてください。
ITだけでなく経営やセキュリティ、マネジメントまで幅広く学べる資格で、プログラミングを本格的に学ぶものではありません。
エンジニア転職を目指すなら、ITパスポートで学習を止めず、基本情報技術者試験に進む前提で取り組む方が計画を立てやすくなります。
STEP2:基本情報技術者試験で土台を作る
エンジニアを目指すなら、次はアルゴリズム・プログラミング・ネットワーク・データベース・セキュリティを扱う基本情報技術者試験が候補になります。
ITパスポートより一歩踏み込んだ、技術寄りの知識を身につけられます。
「エンジニアとして必要なITの基礎を作る」という位置づけで取り組むと、以降の専門資格に進みやすくなります。
STEP3:目指す職種に合わせて専門資格へ進む
基礎ができたら、ここで職種ごとに分岐します。
クラウドならAWS、ネットワークならCCNA、Linuxを扱うインフラエンジニアならLinuCやLPIC、セキュリティなら情報処理安全確保支援士が候補です。
このステップで意識したいのは「資格をたくさん取る」ことではなく「目指す職種に近い資格を選ぶ」ことです。
運営者自身は、未経験でIT業界へ新卒入社する前にLPICを取得していたことがきっかけで情シスへ配属になり、その後、常駐期間中にCCNAを取得したことで大規模ネットワークの運用監視保守へ配属が決まりました。資格を持っていることで、一定の知識があると周囲から認識されやすくなったと感じています。
すでにIT知識がある人はどこから始めるか
プログラミング経験やIT業務経験がすでにある場合は、ITパスポートから始める必要はありません。
ネットワークの実務経験があるならCCNAから、AWSを触った経験があるならAWS認定資格から始めるなど、現在の知識より少し背伸びした資格を選ぶのがおすすめです。
職種別のIT資格ロードマップ
「ITエンジニア」とひとくくりにしても、職種によって必要な資格はかなり違います。
未経験者にとって取り組みやすいのは、CCNA・LPIC・AWSまたはAzure・基本情報または情報セキュリティマネジメントのいずれかです。いずれもアソシエイトレベルで難易度がそれほど高くなく、実務で扱う技術の基盤知識でもあるため、複数取得しておくと理解されやすい傾向があります。ただし、これは運営者個人の経験に基づく見解であり、必ずしも全員に同じ評価結果が出るわけではありません。
インフラエンジニアを目指すルート
インフラ系はネットワークとLinuxの知識を優先すると学習しやすくなります。
基本情報技術者試験のあとにCCNAとLinuC・LPICを検討し、実務経験を積んだ段階でCCNPなどの上位資格へ進む流れがあります。
資格学習と並行して、実際にLinux環境を触ってみると理解が深まります。
クラウドエンジニアを目指すルート
クラウドはAWS・Azure・Google Cloudなどが候補になります。
AWSを選ぶ場合は、AWS Certified Cloud Practitionerでクラウドの基本概念を押さえてから、AWS Certified Solutions Architect – Associateに進む流れが分かりやすいです。すでにAWS経験がある場合は、Cloud Practitionerを飛ばしても構いません。
どのクラウドを選ぶか迷ったら、転職したい会社や現在の勤務先が使っているクラウドを確認すると、学習内容を仕事に直結させやすくなります。クラウドだけでなく、ネットワークやLinuxの基礎知識も合わせて必要です。
ネットワークエンジニアを目指すルート
ネットワークエンジニアを目指すなら、CCNAが代表的な入り口です。
IPアドレス・ルーティング・ネットワーク機器を体系的に学べ、実務経験を積みながらCCNPを目指す流れがあります。さらに専門性を高めたい場合は、ネットワークスペシャリストも候補になります。
セキュリティエンジニアを目指すルート
セキュリティはネットワークやOSの基礎知識も求められる分野です。
情報セキュリティマネジメント試験や基本情報技術者試験でIT全般の土台を作ってから、情報処理安全確保支援士を目指す流れが取り組みやすくなります。
初心者がいきなり情報処理安全確保支援士に挑戦すると、学習範囲の広さに苦戦しやすいため、基礎を固めてからの方が現実的です。
開発・Webエンジニアを目指すルート
開発系は資格だけでなくプログラミング学習を並行する必要があります。
基本情報技術者試験でITの基礎を学びながらJavaやPython、JavaScriptなどの言語を実際に使い、Webアプリを制作してポートフォリオとしてまとめる流れが実践的です。
資格取得で「評価される」ために意識したいこと
資格は知識を証明する材料の一つですが、資格だけで評価が決まるわけではありません。
資格+実機学習の組み合わせが評価されやすい
資格の勉強と、実際に技術を動かす経験を両方進めていると評価につながりやすくなります。
たとえば「独学で実機を購入して小規模なネットワークを構築しながらCCNA取得に向けて勉強する」という組み合わせは、資格単体より評価されやすい傾向があります。ここに実務経験が加わればさらに説得力が増します。ただし評価のされ方は環境や採用側の基準によって変わるため、必ずしも全員に同じ結果が出るわけではありません。
資格を取得していても仕事ができるとは限らない
資格を持っていることと、実際に仕事ができるかどうかは別の話です。
資格はあくまで一定の理解や知識を持っていることを示す材料であり、資格取得後に実機操作やプログラミング、クラウド演習などを並行して進めることで、初めて実務スキルに近づいていきます。
資格を取りすぎて遠回りしないための判断基準
資格の数を増やすことよりも、目指すキャリア像から逆算して「今、本当に必要な資格か」を判断する方が優先です。
なりたいエンジニア像や将来性を考えないまま資格学習を始めると、時間とお金をかけた割にキャリアに結びつかないことがあります。
運営者自身も、将来的にあまり意味がなさそうだと感じた資格の学習を、途中で考え直して受験自体をやめた経験が過去に複数回あります。取得を目指す資格を決めるときは、「この資格は自分が目指す職種に直結しているか」を一度立ち止まって確認する習慣が、遠回りを避ける判断基準になります。
複数資格を効率よく取得するコツ
複数の資格を取るなら、学習内容が重なる資格を選ぶと効率が上がります。
基本情報で学んだネットワーク知識はCCNAの学習にも活かせますし、Linuxやネットワークの知識はクラウド学習でも役立ちます。
資格ごとにゼロから勉強するのではなく、共通する知識を使い回す意識を持つと、学習時間の負担を減らせます。
IT資格ロードマップに関するよくある質問(FAQ)
- Q未経験からエンジニアを目指すなら最初に何を取ればいいですか?
- A
ITの知識がほとんどない場合はITパスポート、そのあと基本情報技術者試験へ進む流れが分かりやすいです。すでにIT業務やプログラミングの経験がある場合は、目指す職種の専門資格から始めても構いません。
- Q未経験者はどの資格を優先すべきですか?
- A
CCNA、LPIC(LinuC)、AWSまたはAzure、基本情報または情報セキュリティマネジメントのいずれかが候補になります。いずれもアソシエイトレベルで難易度が高すぎず、実務基盤の知識にもつながりやすい資格です。
- Q資格を取ればIT業界に転職できますか?
- A
資格だけで転職が確約されるわけではありません。資格に加えて、実機操作やポートフォリオなど「何ができるか」を示せる材料があると評価されやすくなります。
- Q資格はいくつ取ればいいですか?
- A
数を増やすことよりも、目指す職種に直結する資格を優先してください。関連性の薄い資格を並行して勉強すると、時間の使い方として遠回りになりやすいです。
- Q社会人が働きながら資格を取るには?
- A
平日は短時間、休日はまとまった時間を確保するなど、生活の中に学習時間を固定する方法があります。まず1週間試してみて、実際に進められたペースから試験日までの計画を逆算するとよいでしょう。
まとめ:資格はキャリアから逆算して1つずつ選ぶ
IT資格は数を増やすことが目的ではなく、目指すキャリアから逆算して選ぶことがポイントです。
完全な未経験ならITパスポート、エンジニアを目指すなら基本情報技術者試験へ進み、そのあとは目指す職種に合わせてクラウド・ネットワーク・Linux・セキュリティ・開発のいずれかへ分岐していきます。
資格取得だけで実務能力が身につくわけではないため、実機操作やプログラミング、クラウド演習などを並行して進める視点も欠かせません。
まずは自分が目指したい職種を1つ決め、次に取得する資格を1つに絞り込むところから始めてみてください。

