こんにちは、エンジニアのタネマキです!
AWS SAAの勉強時間は経験によって大きく変わります。ただし自分の経験レベルに合った時間配分さえ分かれば、無理のない学習計画が立てられます。僕自身もAWS SAAを取得した際、経験年数に応じた時間配分で計画を立てました。
この記事では
✅ 経験年数別に見る勉強時間の目安
✅ 未経験・実務経験ありでの時間配分の違い
✅ 無理のない学習スケジュールの組み方
✅ 効率的に学習を進めるためのポイント
について、AWS SAA・SOAを取得済みの現役インフラエンジニアの僕が解説していきます。
AWS SAAの勉強時間は、AWS未経験なら100〜150時間、経験者なら50〜80時間ほどが一つの目安です。
ただし、勉強時間を増やせば合格に近づくわけではありません。運営者自身は3か月半、平日2〜3時間・休日2〜8時間ほど勉強しましたが、一度不合格になっています。
原因は勉強時間の不足ではなく、サービスの仕様と「どんな場面でどのサービスを選ぶか」というケーススタディの理解が足りなかったことでした。
この記事では、経験レベル別の勉強時間の目安に加えて、時間をかけても合格につながりにくい落とし穴と、実際に合格につながった勉強の進め方を整理しています。
AWS SAAの勉強時間はどれくらい必要か
AWS SAAの勉強時間は、経験によって50〜150時間ほどの幅があります。
| 経験 | 勉強時間の目安 |
|---|---|
| AWS未経験・IT未経験 | 100〜150時間 |
| AWS未経験・IT経験あり | 70〜100時間 |
| Cloud Practitioner取得済み | 70〜100時間 |
| AWS経験者 | 50〜80時間 |
| ITエンジニア・インフラ経験者 | 50〜100時間 |
この時間はあくまで目安であり、必ずしも全員に同じ結果が出るわけではありません。得意分野や学習方法によって差が出るうえ、SAAはサービス名の暗記だけでは対応しきれない試験だからです。
AWS未経験・IT未経験の場合
AWSもITの実務知識もこれからという場合は、100〜150時間ほどを見ておくと安心です。
EC2やS3などの基本サービスから覚え、そのあとネットワークやセキュリティ、サービス同士の組み合わせへと進む流れになります。
1日2時間を確保できれば、2〜3か月ほどが一つの目安です。
AWS未経験・IT経験ありの場合
ITの実務経験はあるがAWSは初めてという場合は、70〜100時間ほどが目安です。
サーバーやネットワークの基礎知識があるぶん、AWSサービスの役割は理解しやすくなりますが、AWS特有のマネージドサービスの考え方には慣れが必要です。
Cloud Practitioner取得済みの場合
Cloud Practitionerを取得済みなら、70〜100時間ほどが目安です。
AWSの基本用語はすでに理解できている状態ですが、SAAではVPCやIAM、RDSなど、より実践的な設計知識まで深掘りする必要があります。Cloud Practitionerの知識だけで乗り切るのは難しい試験です。
AWS経験者・インフラ経験者の場合
仕事でAWSを使っている、あるいはインフラの実務経験がある場合は、50〜100時間ほどが目安です。
サブネットやロードバランサーなど、実務で触れている範囲は理解しやすい一方、普段の業務で使わないサービスも出題されるため油断はできません。
「オンプレミスならどう構成するか」という発想だけで考えず、AWSでの標準的な設計パターンとして覚え直す視点が必要です。
勉強時間より大事なのは「サービスの仕様とケーススタディ」
AWS SAAは、勉強時間の長さよりも「サービスの仕様と使いどころ(ケーススタディ)をどれだけ理解しているか」で合否が分かれる試験です。
運営者自身、1回目の受験では問題演習の量そのものには問題がなかったものの、サービスごとのケーススタディの理解が浅く、実際の問題文が示す要件をサービスの用途に当てはめて考えることができずに不合格となりました。
2回目の受験では、教材を『AWS認定資格試験テキスト』に変更し、大まかなケーススタディをインプットし直したうえで、当時はAIツールがあまり整備されていなかったため自力で調べながら対応し、合格しています。
この経験から言えるのは、勉強時間が短くてもサービスの仕様とケーススタディをしっかり理解していれば合格に近づけますが、逆に理解が浅いままでは勉強時間を増やしても合格しにくい、ということです。ただし学習の進み方には個人差があるため、これも一つの目安として捉えてください。
AWS SAAで問われる4つの出題領域
AWS Certified Solutions Architect – Associateは、AWS上で安全かつ効率的なシステムを設計する力を問う資格です。執筆時点の試験はSAA-C03で、主な出題領域は「セキュアな設計」「回復性」「高パフォーマンス」「コスト最適化」の4つです。試験の詳細やバージョンは変更される可能性があるため、最新情報は公式サイトで確認してください。
セキュアなアーキテクチャの設計
セキュリティでは、IAMやKMSがよく登場します。
基本になるのは「誰が何にアクセスできるか」という視点です。ユーザーに直接AWSの認証情報を渡すのではなく、IAMロールを使って必要な権限だけを与える、という最小権限の考え方を押さえておく必要があります。
回復性に優れたアーキテクチャの設計
障害が起きてもサービスを止めにくくする設計で、複数AZやAuto Scalingが重要なテーマになります。
「1台のサーバーが落ちたらどうなるか」という視点で問題文を読むと、単一障害点を減らす設計の意図が見えやすくなります。
高パフォーマンスなアーキテクチャの設計
大量のアクセスやデータを効率よく処理する設計で、EC2、Lambda、CloudFront、ElastiCacheなどが候補になります。
「高速化したい」という条件が出てきたときに、どのサービスが適しているかを判断する練習が必要です。
コスト最適化されたアーキテクチャの設計
AWSでは性能だけでなく、必要な性能を保ちながらコストを抑える視点も問われます。
常時稼働が不要な処理ならLambda、ストレージもアクセス頻度に応じて選択肢が変わるなど、「一番高性能なサービス」ではなく「条件に合ったサービス」を選ぶ判断が求められます。
勉強時間を無駄にしない効率的な進め方
同じ勉強時間でも、進め方次第で理解度に差が出ます。
AWSの全体像を先につかむ
いきなり個別サービスを暗記するより、「ユーザー→Route 53→CloudFront→ELB→EC2」のような全体の流れを先につかむ方が、後の学習が頭に入りやすくなります。
サービス単体ではなく、システム全体でどう連携しているかを見る癖をつけてください。
頻出サービスの使い分けを比較で覚える
すべてのサービスを深く学ぶ必要はありません。まずは頻出サービスの役割を押さえ、似たサービス同士を比較して覚えます。
たとえばストレージならS3・EBS・EFSを並べ、「どんなデータをどこに保存するか」という視点で整理すると、選択問題に対応しやすくなります。
問題演習は不正解の選択肢まで確認する
正解だけ確認して次に進むのはもったいない使い方です。
正解がS3だった場合、なぜEBSやEFSではないのかまで確認すると、1問から複数の知識をまとめて吸収できます。「なぜこの答えなのか」を説明できる状態を目指してください。
優先して覚えたい頻出サービス
サービス数が多いAWSでは、頻出分野から優先して押さえる方が効率的です。
- コンピューティング:EC2(仮想サーバー)、Lambda(サーバーレス)、ECS(コンテナ)を「サーバーが必要か」「コンテナか」「サーバーレスか」で整理する
- ストレージ:S3(オブジェクト)、EBS(EC2接続のブロック)、EFS(複数EC2共有のファイル)を用途と接続方法で比較する
- データベース:RDS・Aurora(リレーショナル)とDynamoDB(NoSQL)を「SQLが必要か」で整理する
- ネットワーク:VPC・サブネット・ルートテーブルの関係、ELB(負荷分散)、Route 53(DNS)、CloudFront(配信高速化)の役割を一言で説明できるようにする
- セキュリティ:IAM(認証・認可)、KMS(暗号化)、WAF(Webアプリ攻撃対策)を「認証・認可・暗号化・防御」に分けて整理する
AWS SAAの勉強でやりがちな失敗
問題が解けないと感じるときは、次のような勉強法になっていないか確認してみてください。
- サービス名と説明だけを丸暗記し、「いつ使うか」まで理解していない
- 問題数をこなすだけで、間違えた理由や不正解の選択肢を確認していない
- すべてのAWSサービスを均等に勉強しようとして時間が足りなくなる
- 基礎知識が固まらないうちから模擬試験だけを繰り返す
いずれも、時間をかけている割に得点が伸びにくい進め方です。運営者自身も、1回目の受験では問題演習量は十分だったにもかかわらず、ケーススタディの理解不足で不合格になっています。演習量そのものより、間違えた問題の「理由」に時間を使う方が優先です。
1〜3か月の学習スケジュール例
学習期間は、1日にどれだけ時間を確保できるかで決まります。
- 1か月で合格を目指す場合:1日2〜3時間を確保し、1週目でAWSの全体像を理解、2週目で頻出サービスを学び、3〜4週目は問題演習と模擬試験で仕上げる
- 2か月で合格を目指す場合:1日1〜2時間を目安に、1か月目で基礎知識とサービス理解、2か月目から問題演習を増やす
- 3か月で合格を目指す場合:1日30分〜1時間でも進められるペースで、1か月目に基礎を固め、2か月目にサービスの使い分けを学び、3か月目を問題演習中心にする
いずれのペースでも、間違えた問題の理由を確認する時間を削らないことが、結果的に近道になります。
AWS SAAの勉強時間に関するよくある質問(FAQ)
- QAWS未経験でもSAAに合格できますか?
- A
未経験からでも合格を目指せますが、AWSの基礎から学ぶ必要があるため、100〜150時間ほどを一つの目安にしてください。1日1〜2時間なら2〜3か月ほどの計画が組みやすくなります。
- Q1か月の勉強で合格できますか?
- A
毎日まとまった学習時間を確保できれば可能ですが、AWS未経験者にはややタイトなスケジュールです。ITやインフラの実務経験がある人の方が挑戦しやすくなります。
- QSAAは暗記だけで合格できますか?
- A
暗記だけでの合格は難しい試験です。要件に合ったサービスを選ぶ判断力が問われるため、「なぜこのサービスなのか」を説明できるレベルまで理解しておく必要があります。
- QCloud Practitionerを先に取得したほうがいいですか?
- A
AWSがまったく初めてなら、基本用語を先に学べるため検討する価値があります。ただし、SAA取得が目的であれば必ず先に取得する必要はなく、基礎知識を直接学んでSAA対策に進む方法もあります。
- Q不合格になった場合、次の受験までにどう対策を変えればいいですか?
- A
問題演習の量ではなく、サービスの仕様とケーススタディの理解に立ち返って教材を見直す方法があります。運営者自身も、教材を変えてケーススタディの理解を重視した結果、2回目の受験で合格しました。
まとめ:時間より理解度で合否が決まる
AWS SAAの勉強時間は、AWS未経験で100〜150時間、経験者で50〜80時間ほどが一つの目安です。
ただし、合否を分けるのは勉強時間の長さそのものではなく、サービスの仕様と「どんな場面でどのサービスを選ぶか」というケーススタディへの理解度です。
問題演習は不正解の選択肢まで確認し、理由を説明できる状態を目指すことが、遠回りに見えて一番の近道になります。
まずは自分の経験に近いケースから勉強時間の目安を決め、そこから1日あたりの学習計画に落とし込んでいってください。
