こんにちは、エンジニアのタネマキです!
UdemyはAWS学習に向いていますが、講座選びを間違えると、試験範囲とずれていたり、動画を見るだけで終わってしまったりします。
私自身、AWS SAAを取得した際にUdemyを使いましたが、実際にコンソールを操作する「ハンズオン」があるかどうかで理解の深さが大きく変わりました。
✅ 資格取得か実務スキルか、目的で選ぶ講座が変わる理由
✅ 購入前に確認すべき5つのポイント(試験コード・更新日など)
✅ Cloud Practitioner/SAAなど、レベル別のおすすめ講座の選び方
✅ 未経験からAWSを学ぶ5ステップロードマップ
について、AWS SAAを取得した現役インフラエンジニアの僕が解説していきます。
UdemyでAWSを学ぶのは、実際のところ効率的か
結論から言うと、UdemyはAWS学習に向いています。ただし、講座を選び間違えると、途中で内容が試験範囲とずれたり、操作感のない「知識だけ」の学習で終わったりします。
私はインフラエンジニアとしてAWS SAAを取得した際にUdemyを使いましたが、特にEC2やS3などのサービスを実際にコンソールで触る「ハンズオン」がある点が大きかったです。テキストや参考書を読んでも、AWSは操作してみないとイメージがつかみにくい。動画+ハンズオンのセットで学べるのが、Udemyの実質的な強みだと思っています。
一方で、「人気講座だから」「セールで安かったから」という理由だけで買うと失敗しやすいです。この記事では、目的に合った講座の選び方と、未経験からでも進められる学習の順番を整理します。
学習目的を最初に決める(ここを飛ばすと迷走する)
UdemyのAWS講座は100本以上あります。目的が曖昧なまま探し始めると、評価の高い講座を複数買って積みコースになるパターンが多いです。まず「何のためにAWSを学ぶか」を決めましょう。
資格か実務か、どちらを先に狙うべきか
大きく分けると、「資格取得が目的」か「実務で使えるようになりたい」かで、選ぶ講座の構成がまったく変わります。
- 資格が目的:試験コード対応の講座+問題演習セットが必要。ハンズオンは補助的に使う。
- 実務が目的:ハンズオン中心の講座を選び、実際のコンソール操作に時間をかける。
- 両方狙う:資格講座のハンズオンを丁寧にこなすのが現実的なルート。
「なんとなく資格を取っておこう」と思っている人は、まず「その資格を取ってどう使うか」を考えてみてください。目的が決まると、どのレベルの資格から始めるかも自然と絞れます。
Cloud Practitionerは全員が通るべきか
「AWSを始めるなら、まずCloud Practitioner」とよく言われますが、全員に必要というわけでもありません。
| 状況 | おすすめの出発点 |
|---|---|
| AWSもクラウドも初めて | Cloud Practitioner(CLF-C02)から始める |
| IT経験はあるがAWSは未経験 | 基礎講座でAWS概要をつかんだあとSAA-C03を狙う |
| Linuxやネットワーク経験者 | SAAから始めて問題なし。CLFはスキップでもよい |
| AWS実務経験あり | 目的の資格(SOA・SAP等)から直接対策 |
Cloud Practitionerは「AWSとは何か」を広く浅く学べる資格で、クラウドそのものに馴染みがない人には有効です。ただし、Linux・ネットワークの基礎がある人がSAAを飛び越えてCloud Practitionerを取っても、実務で使える知識はあまり増えません。自分の現在地を正直に把握してから判断してください。
動画・ハンズオン・問題演習、何を重視するか
講座の中身は大きく3種類に分かれます。どれが含まれているかで、学習の深さが変わります。
- 動画解説:AWSの仕組みや各サービスの概念を理解するのに向いている
- ハンズオン:実際にコンソールを操作して動かす。実務感覚を身につけるには必須
- 問題演習:試験形式に慣れる。自分の弱点を見つけるのに使う
資格取得が目的なら「動画+問題演習」が揃っている講座を選んでください。実務スキルが目的なら「動画+ハンズオン」を優先します。理想は3つすべてが入っている講座ですが、問題演習は別の問題集と組み合わせる方法もあります。
UdemyのAWSコースを選ぶときの5つの確認点
購入前にここだけ確認すれば、「買って失敗した」を防げます。
① 試験コードが現在の版に対応しているか
資格対策講座を選ぶなら、試験コードを必ず確認してください。現在の主な試験コードは以下のとおりです(執筆時点)。
- Cloud Practitioner:CLF-C02
- Solutions Architect – Associate:SAA-C03
- SysOps Administrator – Associate:SOA-C02
- Solutions Architect – Professional:SAP-C02
古い試験コード(CLF-C01やSAA-C02など)の講座は、現行試験と範囲が合わない可能性があります。試験コードは必ず最新のAWS公式サイトで確認してください。
② 最終更新日はいつか
AWSのサービスは頻繁にアップデートされます。評価が高い人気講座でも、最終更新日が1〜2年以上前であれば、内容が古くなっている可能性があります。講座ページの「最終更新日」は必ずチェックしてください。
③ ハンズオンと問題演習が含まれているか
動画のみの講座は、AWSの概要理解には使えますが、実際の操作力や試験対応力はつきにくいです。カリキュラム一覧を展開して、ハンズオンや模擬問題のセクションが入っているか確認しましょう。
④ レビューの「中身」を読んでいるか
星の数だけ見て決めるのは危険です。星4〜5でも「初心者には難しかった」「説明が速すぎる」などのコメントがあれば、自分には合わない可能性があります。低評価レビューも含めて、具体的な内容を読んでから判断してください。
⑤ 自分のレベルと前提知識が合っているか
「初心者向け」と書かれていても、LinuxやTCPの基礎知識を前提にしている講座があります。講座ページの「受講要件」を確認し、自分のスキルと照らし合わせてください。AWSの前にLinuxやネットワークの基礎が必要なケースもあります。
目的別のAWS講座選び方まとめ
AWS完全初心者向け
AWSを一度も触ったことがないなら、いきなり資格対策講座に入るのはおすすめしません。まず「クラウドとは何か」「AWSで何ができるか」を掴むところから始めましょう。
選ぶポイントは、クラウドの基本概念・主要サービスの概要・AWSコンソールの操作が含まれている講座です。学習時間は10時間前後のものから始めると、挫折しにくいです。
Cloud Practitioner(CLF-C02)対策向け
CLF-C02の試験では、クラウドの概念・セキュリティ・主要AWSサービス・料金とサポートの4領域が出題されます。この範囲に対応していると明記されている講座を選んでください。
講座内に練習問題が含まれているものが理想ですが、不足する場合はUdemyで問題集を別途購入するか、AWS公式のサンプル問題で補う方法もあります。
Solutions Architect – Associate(SAA-C03)対策向け
SAA-C03は、セキュアな設計・高可用性・コスト最適化・パフォーマンスの4領域が問われます。「AWSサービスの名前を覚える」だけでなく、「なぜそのサービスを選ぶか」を説明できる理解が必要です。
私がSAAを取得した際は、ハンズオンがある講座を使いながら、実際にEC2やVPC、RDSなどをコンソールで操作して確認しました。動画を見るだけで試験に臨むのと、実際に手を動かして試験に臨むのとでは、サービス同士の関係の理解がまったく違います。
SAA向けに選ぶなら、IAM・EC2・S3・VPC・RDS・ELB・CloudFrontなどの主要サービスをカバーし、ハンズオンと模擬テストが含まれている講座を優先してください。
実務スキルを先に身につけたい人向け
「資格よりも、まずAWSを実際に使えるようになりたい」という場合は、ハンズオン中心の構成を選びましょう。EC2の起動・S3へのファイル保存・IAMでのアクセス制御など、基本操作から始めて、VPCやRDSへと進む構成が実務に近いです。
ただし、AWSを操作する際は料金に注意してください。無料利用枠があっても、EC2などのリソースを起動したまま放置すると費用が発生します。使い終わったリソースはその都度削除する習慣をつけてください。
未経験からAWSを学ぶ5ステップロードマップ
AWSは最初から全部覚えようとすると、どこかで必ず詰まります。以下の順番で進めると、無理なく知識を積み上げられます。
ステップ1:クラウドとAWSの基本を理解する
オンプレミスとクラウドの違い、AWSのリージョンとアベイラビリティゾーンの概念を掴みます。細かいサービス名の暗記よりも「AWSでできること」のイメージを作るのが先です。
ステップ2:主要サービスを学ぶ(EC2・S3・IAMから)
まずEC2・S3・IAMの3つを理解してください。その後、VPC・RDS・Lambda・CloudFrontへ広げます。「どんな場面で使うサービスか」が分かれば十分です。
ステップ3:実際にAWSコンソールを操作する
EC2を起動してSSHで接続する、S3にファイルをアップロードするなど、小さな操作から始めます。動画で見た操作を自分でもやってみると、知識の定着速度が変わります。操作後は必ずリソースを削除して、意図しない課金を防いでください。
ステップ4:問題演習で弱点を見つける
基礎が固まったら問題演習に進みます。間違えた問題は「なぜ間違えたか」「正解はどのサービスでなぜか」まで確認してください。答えだけ覚えても、別の問い方をされると対応できません。
ステップ5:複数サービスを組み合わせた構成を作る
資格の勉強が一段落したら、Webサービスを想定した簡単な構成(EC2+ALB+RDS+S3など)を自分で作ってみてください。サービス同士の関係が体感できると、SAAの設計問題にも強くなります。
UdemyだけでAWS資格に合格できる?現実的な使い方
Udemyを中心に学習して資格を取ることは十分可能です。ただし「動画を最初から最後まで通しで見て→試験」という進め方は非効率です。
おすすめは以下のサイクルです。
- 講座の動画でAWSの仕組みを理解する
- 問題演習を解いて、弱点の分野を洗い出す
- 弱点の分野だけ講座に戻って復習する
- 再度問題演習で確認する
また、試験前にはAWS公式の試験ガイドも一度確認してください。出題領域と比重が公開されているので、どの分野に時間をかけるべきかの判断に使えます。Udemyで理解する→公式情報で範囲を確認するという組み合わせが実際には機能しやすいです。
学習時間の目安はAWS経験やIT知識によって大きく変わります。「何時間やれば合格できる」とは一概に言えないため、まず毎日30分〜1時間を確保して継続することを優先してください。長時間の詰め込みより、毎日続ける方が定着しやすいです。
Udemyで学ぶときに失敗しやすいパターン
実際にUdemyでAWSを学んだ経験から、よくある失敗パターンを整理しておきます。
- 古い試験コードの講座を購入してしまう:タイトルに「最新対応」と書いてあっても、更新日と試験コードを必ず自分で確認してください。
- セールで複数買って積みコースにする:1講座を終えてから次を買う方が確実です。並行して複数受講すると、どちらも中途半端になりやすいです。
- 動画を見るだけで「やった気」になる:AWSは操作してみないとサービスの関係が掴みにくいです。ハンズオンは飛ばさずにやりましょう。
- AWSの料金を気にせず操作して予想外の請求が来る:学習用アカウントでも請求アラートを設定しておき、使い終わったリソースはその日のうちに削除する習慣をつけてください。
- 問題を「暗記」で突破しようとする:SAA-C03は問題の言い回しが変わると対応できなくなります。「なぜそのサービスを選ぶか」の理由まで理解することが大切です。
よくある質問(FAQ)
Q. UdemyのAWS講座は日本語で受講できますか?
はい、日本語字幕や日本語音声の講座が複数あります。CLF-C02・SAA-C03対応の日本語講座も公開されています。講座ページの言語表記を確認してから購入してください。
Q. Cloud PractitionerとSAAはどちらを先に取るべきですか?
IT経験がない場合はCloud Practitionerから始める方が無難です。Linux・ネットワークの基礎知識がある場合は、SAAから直接対策しても問題ありません。自分のIT経験量で判断してください。
Q. AWSの無料利用枠があれば学習中に料金はかかりませんか?
無料利用枠には使用量と期間の上限があります。特定の条件を超えると課金が発生します。学習を始める前に無料利用枠の条件をAWS公式で確認し、請求アラートを設定しておくことをおすすめします。
Q. SOA(SysOps)やSAP(Professional)もUdemyで学べますか?
UdemyにはSOA-C02・SAP-C02対応の講座もあります。ただし講座数はSAAと比べて少ないため、英語の講座も含めて検討するか、公式ドキュメントや問題集と組み合わせる方法を取る人が多いです。
Q. Udemyのセール時期はいつですか?
不定期でセールが開催されており、通常価格から大きく割引されることがあります。ただし、セールの時期は事前に公表されないため、購入前に目当ての講座を確認しておき、セール時に購入するのがおすすめです。セール価格のみで講座を選ぶのは避けてください。
まとめ
Udemyの講座は数が多いぶん、目的をはっきりさせないまま探すと、なかなか決められません。
まず考えたいのは、「資格を取りたいのか、実務で使えるようになりたいのか」です。ここが決まれば、選ぶべき講座もかなり絞れます。
AWSが完全に初めてなら、いきなり資格対策講座に飛び込むより、クラウドの基本とAWSコンソールの操作に慣れるところから始めた方が挫折しにくいです。資格を目指すなら、Cloud PractitionerはCLF-C02、Solutions Architect – AssociateはSAA-C03という現在の試験コードに対応しているか、購入前に必ず確認してください。
動画を見て理解したつもりになっても、実際にEC2を起動したりS3にファイルを置いたりしてみると、理解の深さがまったく変わってきます。資格対策の講座であっても、ハンズオンの部分は飛ばさずにやっておく価値があります。
講座選びに迷ったら、人気度や価格だけで判断せず、試験コード・更新日・カリキュラムの中身を見比べてください。そのうえで1つ講座を決めたら、あとは動画を見るだけで終わらせず、実際に手を動かしながら進めていくことをおすすめします。

