PR

IT資格の難易度一覧|未経験からエンジニアを目指す人のための選び方と取得順

ITインフラ基礎

こんにちは、エンジニアのタネマキです!

IT資格は種類が多すぎて、どれが自分に合うのか判断しにくいですよね。難易度は合格率だけで測れるものではなく、経験の有無によっても感じ方が大きく変わります。

私自身、未経験でSES企業に入社し、LPIC(レベル1〜3)・CCNA・AWS SAA・AWS SOAを実際に取得してきましたが、コマンドをある程度触ったことがあるかどうかで、同じ資格でも難易度の体感がまるで違いました。

この記事では

✅ IT資格全体の難易度マップと、国家資格・ベンダー資格の違い
✅ 主要な資格の難易度・合格率・学習時間の一覧比較
✅ 目指す職種別(インフラ・クラウド・セキュリティ)の資格取得ロードマップ
✅ 難易度だけで選ばないための、資格の選び方の判断軸

について、LPICをLevel1からLevel3まで取得した現役インフラエンジニアの僕が解説していきます。

IT資格の難易度マップ|全体像を先に把握しよう

IT資格は種類が多すぎて、どれが自分に合うのか判断しにくいですよね。まず資格全体の「難易度マップ」をつかんでから、自分の位置を確認するのが一番の近道です。

この記事を書いているのは、未経験でSES企業に入社し、現在インフラエンジニア5年目のタネマキです。LPIC(レベル1〜3)・CCNA・AWS SAA・AWS SOAなどを実際に取得した経験をもとに、資格の難易度感や取得順を整理しました。

国家資格とベンダー資格、何が違う?

IT資格はまず「国家資格」と「ベンダー資格」に分かれます。この2種類は目的も性質も異なるため、最初に違いを押さえておくと選びやすくなります。

種別代表的な資格特徴
国家資格ITパスポート、基本情報技術者、応用情報技術者IT全般を幅広く問う。知名度が高く汎用性がある
ベンダー資格CCNA、AWS認定資格、LPIC / LinuC特定製品・技術に特化。実務との直結度が高い

国家資格はIT全体の土台を作りたい人向け、ベンダー資格は「ネットワークを専門にしたい」「クラウドで仕事したい」など方向性が決まっている人向けと考えるとわかりやすいです。

難易度を左右する3つの要素

資格の難しさは合格率だけでは測れません。次の3つを合わせて判断することが大切です。

  • 合格率:目安になるが、受験者層によって変わる。経験者ばかりが受ける資格は合格率が高くても未経験者には難しく感じることがある
  • 必要な学習時間:未経験者と経験者で大きく差が出る項目
  • 試験形式:選択式のみか、記述・論述があるかで対策が変わる。高度情報処理技術者試験は論述式があるため暗記だけでは対応しにくい

未経験者と経験者で難易度の感じ方はかなり違う

同じCCNAを受けても、ネットワーク業務の経験があれば「知ってる内容の整理」になりますが、未経験者には「IPアドレスって何?」から始まります。私自身、LPIC-1を受けたときはLinuxをある程度触っていたので、コマンドの意味が実感として理解できていました。一方、全く触ったことがない状態で参考書を読み始めても、コマンドが暗号のように見えるだけで定着しにくいです。

難易度の一般評価はあくまで参考値として、「自分の現在地からどのくらい距離があるか」で考えるのが現実的です。

IT資格 難易度一覧(レベル別)

代表的なIT資格を難易度順に整理しました。自分がどのレベルにいるかを確認しながら読んでみてください。

入門レベル:ITパスポート・MOS・AWS Cloud Practitioner

IT知識がほぼゼロの状態から挑戦できる資格です。専門的な実務経験がなくても学習を始めやすいのが特徴です。

  • ITパスポート:IT・経営・セキュリティを幅広く学べる国家資格。エンジニアを目指すなら「通過点」として考えると良い
  • MOS(Microsoft Office Specialist):WordやExcelの操作スキルを証明。事務・営業職向きで、エンジニア系の求人では必須にはなりにくい
  • AWS Certified Cloud Practitioner:クラウドの概念を広く学ぶ入門資格。AWSサービス名が大量に出てくるので、完全未経験だと最初は戸惑うことも

初級〜中級:基本情報技術者・情報セキュリティマネジメント

ITの基礎を一通り学んだ後の次のステップです。エンジニアを目指すなら、基本情報技術者はほぼ必須で通る道と考えていいでしょう。

  • 基本情報技術者:アルゴリズム・プログラミング・ネットワーク・データベースなど幅広く出題。ITパスポートより明確に難易度が上がる
  • 情報セキュリティマネジメント:セキュリティの基本を学べる。技術者だけでなく、情報管理に関わる業務にも活かしやすい

中級〜上級:応用情報・CCNA・AWS SAA・LPIC

専門性が一段上がるレベルです。知識の暗記だけでなく、「なぜそうなるか」を理解していないと本番で苦戦します。

  • 応用情報技術者:技術・管理・経営戦略まで幅広く問われる。基本情報の内容を理解していないと難しい
  • CCNA:ネットワークの仕組みを体系的に学べる。ルーティング・スイッチングの動作原理を理解することが合格のカギ
  • AWS SAA(Solutions Architect Associate):AWSのアーキテクチャ設計を問う試験。Cloud Practitionerより一段難しく、実際にAWSを触りながら学ぶのが効果的
  • LPIC / LinuC(レベル1):Linuxのコマンド操作・管理知識を問う。実機やVM環境で手を動かしながら学ぶと定着しやすい

上級〜難関:高度情報処理技術者試験

情報処理安全確保支援士・ネットワークスペシャリスト・データベーススペシャリストなどが該当します。これらは単純な知識量だけでなく、問題文を読んで状況を整理し、適切な回答を導く力が求められます。

さらに上のITストラテジストやプロジェクトマネージャは、経営視点やプロジェクト管理の実務的な判断力も問われます。実務経験がある人のほうが圧倒的に有利な試験です。

各資格の難易度・合格率・学習時間の目安

以下は、主要なIT資格の難易度・合格率・学習時間の目安をまとめた一覧です。学習時間はIT未経験者を基準にした目安で、経験者はこれより短くなることが多いです。最新の合格率は各試験の公式サイトでご確認ください。

資格名難易度合格率の目安学習時間の目安(未経験者)試験形式
ITパスポート★☆☆☆☆約50〜60%100〜150時間選択式
MOS★☆☆☆☆非公開(比較的高め)50〜100時間実技形式
AWS Cloud Practitioner★★☆☆☆約70%前後100〜150時間選択式
情報セキュリティマネジメント★★☆☆☆約50〜60%150〜200時間選択式
基本情報技術者★★★☆☆約30〜50%200〜300時間選択式
LPIC / LinuC(レベル1)★★★☆☆非公開150〜250時間選択式
CCNA★★★☆☆非公開(50〜70%とも)200〜300時間選択式+記述
AWS SAA★★★★☆約50〜60%200〜350時間選択式
応用情報技術者★★★★☆約20〜25%300〜500時間選択式+記述
情報処理安全確保支援士★★★★☆約15〜20%400〜600時間選択式+記述
ネットワークスペシャリスト★★★★★約10〜15%500〜700時間選択式+記述+論述
ITストラテジスト★★★★★約15%前後600時間以上選択式+記述+論述

※合格率・学習時間はあくまで目安です。受験者の経験や学習方法によって大きく変わります。ベンダー試験は公式の合格率を非公開にしているものも多いため、情報は参考程度にしてください。

未経験からエンジニアを目指す人の資格ロードマップ

「とりあえず全部取ろう」は非効率です。目指す職種から逆算して、取る順番を決めるのが一番の近道です。

インフラ・ネットワーク系を目指す場合

私自身がこのルートで歩んできましたが、ネットワーク・Linux・クラウドは知識がつながりやすいので、段階的に積み上げると理解が深まります。

  1. ITパスポートまたは基本情報技術者(IT全体の土台)
  2. CCNA(ネットワークの動作原理を体系的に学ぶ)
  3. LPIC / LinuC レベル1(Linuxサーバー管理の基礎)
  4. AWS SAA(クラウド環境への対応力を身につける)

CCNAとLPICは並行して学ぶことも可能です。ただし、どちらも「コマンドを暗記する」だけでは実務で使えません。仮想環境やAWSの無料枠を使って、実際に操作しながら学ぶことを強くおすすめします。

クラウドエンジニアを目指す場合

AWS資格だけを取ってもクラウドエンジニアにはなれません。ネットワークやLinuxの基礎がわかっていないと、AWSの設計問題で「なぜそうするのか」が見えてこないからです。

  1. 基本情報技術者またはITパスポート
  2. AWS Cloud Practitioner(クラウドの概念を整理)
  3. AWSの実機操作(無料枠でEC2・S3・VPCを触る)
  4. AWS SAA(アーキテクチャ設計の考え方を学ぶ)
  5. 必要に応じてLPICやCCNAで基礎を補強

セキュリティエンジニアを目指す場合

セキュリティは「ネットワーク・OS・アプリ」すべての知識と絡むため、土台なしに専門資格だけを目指すと用語の段階でつまずきます。

  1. ITパスポートまたは基本情報技術者
  2. 情報セキュリティマネジメント(基礎の整理)
  3. 応用情報技術者(セキュリティ分野の深掘り)
  4. 情報処理安全確保支援士

セキュリティエンジニアを目指すなら、資格と並行してCTF(セキュリティの競技形式の学習)や脆弱性診断ツールを触ってみるのもおすすめです。実践的な感覚が身につきます。

自分に合ったIT資格の選び方|難易度だけで決めないために

「難易度が低い資格から取ればいい」と考えると、取得した資格が目指す仕事と関係ない、という状況になりがちです。資格選びで意識してほしい判断軸を整理します。

  • まず目指す職種を決める:Webエンジニア・インフラ・クラウド・セキュリティで必要な知識が異なる。先に方向性を絞ると資格選びがシンプルになる
  • 求人票を先に見る:応募したい企業・職種の求人に「歓迎スキル」として何が書いてあるかを確認すると、取るべき資格が見えてくる
  • 資格と実務スキルは両輪:資格で知識の土台を作りながら、実際に手を動かす学習(ポートフォリオ制作・自宅サーバー構築など)も並行させること。転職面接では「何ができるか」も見られる
  • 「やめた方がいいケース」を知る:方向性が決まっていないのに難関資格を目指すのは非効率。まず入門〜初級で基礎を固め、理解が深まってから上位資格に挑戦した方が合格率も上がる

一点補足しておくと、資格を取っただけで転職が決まるほどIT業界は甘くありません。特に未経験からの転職では、資格は「基礎知識がある」という証明にはなりますが、それだけで採用されるわけではないです。資格取得と並行して、実際に作ったものや触った技術を示せる準備もしておくことをおすすめします。

よくある質問(FAQ)

Q. IT未経験でも取れる資格はありますか?
はい、ITパスポートはIT未経験でも挑戦しやすい国家資格です。合格率は50〜60%程度で、100〜150時間の学習で合格を目指せます。ただし、エンジニアを目指すなら最終的には基本情報技術者まで取得することをおすすめします。

Q. ITパスポートと基本情報技術者はどちらから取るべきですか?
IT完全未経験であればITパスポートから、ある程度IT用語に触れたことがあれば最初から基本情報を目指しても構いません。基本情報の合格率は30〜50%程度で、ITパスポートより明確に難しくなります。

Q. CCNAは未経験でも取れますか?
取れますが、ネットワークの基礎知識がゼロの状態だと学習コストが高くなります。基本情報技術者レベルのITの基礎を身につけてから挑戦すると、学習内容の理解がスムーズです。学習時間の目安は未経験者で200〜300時間程度です。

Q. 転職で一番効果的なIT資格は何ですか?
職種によって異なります。ネットワーク系ならCCNA、クラウド系ならAWS SAA、インフラ全般ならLPICと基本情報の組み合わせが評価されやすいです。ただし資格単体より、実際に手を動かした経験とセットで示すことが転職では重要です。

Q. LPIC・LinuCはどちらを取ればいいですか?
現時点では国際的な認知度からLPICを選ぶ人が多いです。LinuCは日本の企業向けにローカライズされており、日本国内での転職目的ならどちらでも大きな差はありません。最新の試験内容や対応テキストを確認したうえで選んでください。

まとめ

IT資格は種類が多く、難易度だけを見て選ぶと、取得した資格が目指す仕事とかみ合わないということが起こりがちです。まず自分が目指す職種を決め、そこから逆算して資格を選ぶのが一番遠回りしない方法です。

難易度の感じ方は、経験の有無で大きく変わります。一般的な合格率や学習時間はあくまで目安として、「今の自分の位置からどれくらい距離があるか」で判断してください。

  • インフラ・ネットワーク系:基本情報→CCNA→LPIC→AWS SAAの順が積み上げやすい
  • クラウド系:AWS Cloud Practitionerで概念を掴んでから、実機操作を挟んでSAAへ進む
  • セキュリティ系:基礎を固めてから、情報セキュリティマネジメント→応用情報→支援士と進む

どのルートを選ぶにしても、資格の勉強だけで終わらせず、実際に手を動かして環境を触ってみることが理解の近道になります。資格は基礎知識の証明にはなりますが、それだけで転職が決まるわけではありません。学んだ知識を使って何を作ったか、何を触ったかまでセットで示せるよう、資格取得と並行して準備を進めてみてください。

タイトルとURLをコピーしました