こんにちは、エンジニアのタネマキです!
AWSクラウドプラクティショナー(CLF-C02)の「過去問」を探しているなら、まず知っておいてほしいことがあります。この試験に、公式の過去問は存在しません。
「AWS 過去問」で検索して出てくる教材の多くは出所不明なもので、そこに時間を使ってしまうのは非効率です。ただし、代わりに使える教材はちゃんとあります。
この記事では
✅ 過去問の代わりに使える教材(公式サンプル問題・Udemy等)
✅ CLF-C02の出題分野4つと、優先して固めるべき比率
✅ 問題を解くときの考え方と、間違えた問題の正しい復習法
✅ 初心者向けのおすすめ勉強手順(5ステップ)
について、AWS SAA/SOAを保有する現役インフラエンジニアの僕が解説していきます。
AWSクラウドプラクティショナーの過去問について
AWSクラウドプラクティショナー(CLF-C02)の「過去問」を探しているなら、まず知っておいてほしいことがあります。この試験に、公式の過去問は存在しません。試験問題はAWSから非公開とされており、「公式過去問○年分」といった教材は出回っていないのが実情です。
ただし、代わりに使える教材はちゃんとあります。AWS公式のサンプル問題・模擬試験、UdemyなどのCLF-C02対応問題集を組み合わせれば、出題傾向は十分につかめます。
この記事では、インフラエンジニア歴5年・AWS SAA/SOA保有の筆者が、過去問の代わりになる教材の選び方と、試験範囲を効率よく押さえる勉強手順を解説します。
AWSクラウドプラクティショナーの「過去問」は存在しない
「AWS 過去問」で検索すると様々な教材が見つかりますが、AWSが公式に公開している過去問は存在しません。この前提を知らずに情報を集めてしまうと、古い・出所不明な問題に時間を使うことになります。
公式の過去問がない理由
AWSは試験問題そのものを非公開としています。試験内容は定期的に見直され、問題の入れ替えも行われます。そのため、過去に出たとされる問題を丸暗記しても、本番で同じ問題が出る保証はありません。
AWS公式が提供しているのは、あくまで「試験ガイド」と「サンプル問題」です。試験ガイドには出題分野・比率・対象サービスの一覧が掲載されており、学習の方向性を確認するのに使えます。
代わりに使える問題演習教材
過去問の代わりとして、次の教材が現実的な選択肢です。
- AWS公式サンプル問題・模擬試験:CLF-C02の出題形式・難易度に最も近い
- Udemy問題集(CLF-C02対応):問題数が多く、解説も充実しているものが多い
- AWS公式トレーニング(AWS Skill Builder):無料で利用できる学習コンテンツあり
教材を選ぶときに必ず確認したいのが、現行のCLF-C02に対応しているかどうかです。旧バージョン(CLF-C01)向けの教材は試験範囲が異なる部分があるため注意してください。
そもそもこの試験、エンジニアに必要?正直な話
インフラエンジニアとして正直に書くと、クラウドプラクティショナーはエンジニアよりも非エンジニア職(営業・企画・PM)に向いている資格だと感じています。試験内容の大半がAWSサービスの概要把握と暗記で、実際にサーバーを構築したりコードを書く技術は問われません。
エンジニアとしてAWSのスキルを証明したいなら、ソリューションアーキテクト(SAA)やSysOps(SOA)のほうが実務に近い内容になります。「AWSの全体像を体系的に把握したい」「AWS資格を初めて取りたい」という目的なら、クラウドプラクティショナーはちょうどよい入口です。自分の目的と照らし合わせて判断してください。
CLF-C02の試験概要と出題分野
問題演習を始める前に、試験の全体像を把握しておきましょう。何が出るかを知らないまま問題を解いても、学習の優先順位がつけにくくなります。
4つの出題分野と比率
CLF-C02の出題分野は次の4つです。
| 出題分野 | 比率 |
|---|---|
| クラウドのコンセプト | 24% |
| セキュリティとコンプライアンス | 30% |
| クラウドテクノロジーとサービス | 34% |
| 請求・料金・サポート | 12% |
比率が最も大きい「クラウドテクノロジーとサービス」と「セキュリティとコンプライアンス」で全体の64%を占めます。この2分野を先に固めると、得点の底上げに直結します。
合格ラインと採点のルール
スコアは100〜1,000の換算スコアで表示され、合格ラインは700です。採点対象の問題のほかに、採点対象外の設問も含まれます。
誤答による減点はありません。わからない問題でも、空欄のまま提出せず何か選択しておく方が有利です。迷ったら一度フラグを立てて後から見直す、というやり方が本番では有効です。
問題演習で押さえるべき頻出テーマ
問題集を解いていると、繰り返し出てくるテーマがあります。全サービスを同じ深さで覚えようとすると途中で息切れします。まずは以下の分野から整理するのが現実的です。
AWSの主要サービスと用途
試験では「このサービスは何か」ではなく、「この条件ならどのサービスを使うか」という形で問われます。サービス名と説明を一対一で覚えるだけでは対応できません。
たとえば、ストレージ系サービスはこう整理できます。
| サービス | 分類 | 主な用途 |
|---|---|---|
| Amazon S3 | オブジェクトストレージ | ファイル・画像・バックアップの保存 |
| Amazon EBS | ブロックストレージ | EC2インスタンスに接続するディスク |
| Amazon EFS | ファイルストレージ | 複数のEC2から同時アクセス |
「サーバーを管理せずコードを実行したい」→AWS Lambda、「大量データをオブジェクトで保存したい」→Amazon S3、というように用途と特徴をセットで覚えるのが基本です。
責任共有モデルとセキュリティ
セキュリティ分野は30%と比重が大きく、なかでも責任共有モデルは必ず出てくるテーマです。
ここでよくある誤解が「クラウドだからAWSが全部守ってくれる」という考え方です。実際はAWSと利用者で管理範囲が分かれており、データやアクセス権限の管理は利用者側の責任になります。
また、IAM・AWS Organizations・AWS KMSなどのセキュリティサービスも頻出です。「アクセス権限を管理したい」「複数アカウントをまとめて管理したい」という目的から逆引きできるようにしておきましょう。
料金体系とコスト管理サービス
各サービスの細かい料金を暗記する必要はありません。ここで押さえたいのは、コストを確認・管理するためのサービスです。
- AWS Cost Explorer:利用コストの分析・可視化
- AWS Budgets:予算設定とアラート通知
- AWS Pricing Calculator:導入前の料金見積もり
また、料金モデル(オンデマンド・リザーブド・スポット)の違いも試験範囲です。「利用期間が長く固定できる」なら節約できるリザーブドが候補、「突発的な処理」ならスポットが候補、といった条件ベースで選べるように整理しましょう。
問題を解くときの考え方
問題数をこなしているのに正答率が伸びない場合、知識量より「問題の読み方」に原因があることが多いです。
「最も適切な選択肢」を選ぶコツ
試験では、どの選択肢も一見正しそうに見える問題が出ます。このとき重要なのが、問題文に書かれた条件です。
次のようなキーワードを見落とさないようにしましょう。
- 「最もコスト効率がよい」
- 「運用負荷を最小化したい」
- 「サーバー管理なしで実行したい」
同じ目的を達成できるサービスが複数あっても、条件によって正解は変わります。問題を読んだらまず「何を最優先に求めているのか」を特定してから選択肢を絞る習慣をつけてください。
似たサービスは比較して覚える
間違えやすいのは、EC2とLambda、S3とEBS、RDSとDynamoDBなど、似た役割を持つサービス同士です。1つずつ個別に覚えるより、比較しながら覚えると記憶に残りやすいです。
ノートにまとめるなら、「何に使うか」「どんな特徴があるか」「どんな条件で選ぶか」の3点だけで十分です。複雑な一覧表を作るより、自分が間違えたポイントだけ残す方が実用的です。
間違えた問題の正しい復習法
問題演習で価値があるのは、正解した問題より間違えた問題です。間違えた問題には、自分が理解できていない部分がそのまま出ています。
復習するときは、すぐ答えを覚えようとしないでください。まず「自分がなぜその選択肢を選んだのか」を思い出し、次に「どこで判断を誤ったのか」を確認します。「サービス名を混同した」のか「問題文の条件を読み落とした」のか、ミスの種類によって対処法が変わります。
同じ問題を数日後に解き直す方法も効果的です。時間をおいて正解できれば、知識として定着しています。
初心者向け|おすすめの勉強手順
いきなり問題を大量に解き始めても、知識のベースがないと「なぜ間違えたか」の分析ができません。次の順番で進めると、インプットとアウトプットのバランスがとりやすくなります。
- AWS公式の試験ガイドを確認する:出題分野と比率、対象サービスの範囲を把握する(覚えなくていい)
- クラウドとAWSの基礎を学ぶ:クラウドのメリット、グローバルインフラ、サービスのカテゴリ分類から入る
- 問題集で早めにアウトプットを始める:全部理解してからではなく、わからなくても解いてみる。知識の抜けが見えてくる
- 苦手分野を集中的に復習する:「IAM系を繰り返し間違える」など、分野別に弱点を把握して重点的に潰す
- 本番形式で時間配分を確認する:正答率だけでなく「制限時間内に解けるか」も確認する。迷う問題は飛ばして解ける問題から進める練習をしておく
本番では未回答は不正解扱い、誤答による減点はありません。最後まで全問回答することを意識しておきましょう。
よくある質問
- Q過去問だけで合格できる?
- A
AWS公式の過去問は存在しないため、過去問だけで勉強する方法自体が成立しません。問題集や模擬試験を使いながら、「なぜその答えになるのか」を説明できる状態を目指すのが現実的な方向です。答えの暗記だけでは、問い方が少し変わっただけで対応できなくなります。
- Q勉強時間の目安は?
- A
IT経験やAWSの知識によって大きく変わるため、一概には言えません。クラウドに触れたことがない場合は基礎学習に時間がかかり、インフラ経験者なら問題演習を中心に進められます。目安の時間を先に決めるより、模擬試験の正答率が安定してきたタイミングで本番を申し込む方が無駄が少ないです。
- QIT未経験でも取得できる?
- A
取得を目指せます。コーディングや複雑なシステム構築は試験範囲外です(AWS公式の試験ガイドにも、実装・トラブルシューティングなどは対象外タスクとして明記されています)。ただし、クラウドやネットワークの基本用語は出てきます。IT用語が全くわからない場合は、AWSサービスの前にクラウドの基本概念から学ぶと理解がスムーズです。
- Q無料教材と有料教材、どちらがいい?
- A
まず無料から始めて問題ありません。ただし、教材の「価格」より「CLF-C02対応かどうか」「解説がわかりやすいか」「問題数が十分か」を優先して確認してください。基礎知識が不足しているなら解説が充実した教材、知識はある程度あるなら模擬試験形式の教材が合います。複数の教材を浅く触るより、1つを繰り返した方が知識は定着します。
まとめ
AWSクラウドプラクティショナーに公式の過去問は存在しません。まずこの前提を知っておくだけで、出所不明な教材に時間を使わずに済みます。
代わりに使えるのは、AWS公式のサンプル問題、Udemyの問題集、AWS Skill Builderといった教材です。ただし、教材選びで一番大事なのは価格でも量でもなく、現行のCLF-C02に対応しているかどうかです。
出題比率で見ると「クラウドテクノロジーとサービス」「セキュリティとコンプライアンス」の2分野で全体の64%を占めるので、この2つを優先して固めるのが効率的です。サービス名を単体で暗記するのではなく、「この条件ならどのサービスを選ぶか」という形で整理しておくと、本番の問われ方にも対応しやすくなります。
問題演習では、正解した問題より間違えた問題の方が価値があります。なぜ間違えたのかを分析し、同じ問題を数日後に解き直してみてください。時間をおいて正解できれば、それは知識として定着している証拠です。
クラウドプラクティショナーは、正直なところエンジニアよりも非エンジニア職に向いた内容の資格です。ただ、AWSの全体像を体系的に押さえる入口としては十分に価値があります。自分がこの資格に何を求めているのかを先に整理してから、勉強を進めてみてください。

